1 事業の概要
県内の湖沼河川における、カワウによる魚類の食害を軽減するため、鳥取県鳥獣被害対策連絡会議「カワウ対策部会」の検討結果を基に、漁業被害軽減を目的としたモデル事業を漁協等と連携して実施し、その効果を測定し、内水面漁業の振興に資する。
2 査定内容
○繁殖抑制・・・捕獲については既存補助金において対応することとし、県はそれ以外の部分について1/2支援
○釣り針捕獲・・・捕獲については既存補助金において対応するため0査定
○ウグイ放流・・・補助事業に変更して1/2支援
○アユ逃げ場の設置・・・補助事業に変更して1/2支援
3 調整要求内容
(1)カワウ繁殖抑制対策検討会(仮称)開催に係る経費
○鳥取県におけるカワウ対策においては、現在確認されているコロニーでの繁殖抑制を早期に実施することで繁殖拡大を防ぎ、個体数の増加を防止することが重要である。
○鳥取県のコロニーの現状を踏まえ、現在行われている繁殖抑制方法のうち、最も現実的な方策として繁殖時期の親鳥の捕獲に取り組むこととした。
○ただし、県内には、繁殖抑制という新たな取組にかかるノウハウの蓄積が無いため、県外の専門家の意見を受けて繁殖抑制対策マニュアルを制作することで効率的かつ的確な対策を実施する。
○過去の知事答弁において、カワウ対策に係る専門家を交えての、県と地元とが連携して取り組む体制の重要性について言及している。
■開催回数 2回
■経費積算
報償費 54千円
特別旅費 465千円
(2)当初要求の精査に伴う増額
■経費積算
補助金 9千円
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
平成22年度から24年度まで漁協が事業実施主体として、カワウの駆除を行い、駆除したカワウの食性調査を栽培漁業センターが実施。公園自然課でカワウの飛来数調査を行っており、これらのデータからカワウによる水産業被害額の算定を行っている。
中間報告を受け、カワウ対策部会で25年度以降の方針を協議した結果を受け、上記対策を行うこととなった。
これまでの取組に対する評価
年度末には調査結果をまとめ、最終的な被害額の算定が行われる。