鳥取力創造運動のさらなる推進に向け、特に次の点に留意しながら事業実施を行う。
(1)補助金(ステップアップ型)の創設
スタートアップ型補助金の採択団体が活動の基盤を整備しさらに継続的に活動を推進できるよう、新たに「ステップアップ型」を設定する。
(2)事業効果を高めるためのフォローアップ
補助事業の効果を高めるために、一定の補助事業には成果目標の設定及び事業評価のプロセスをとり入れる。
また、先進的な取組みについては、さらなる発展のための計画づくりを支援して、モデル的事例としての磨き上げを図る。
(3)より効果的な情報発信
補助事業の成果を広く公表してさらなる普及に努め、他団体が取組を行う上での目安や参考としていただく。
鳥取力創造運動支援補助金
<要求額>34,010千円(50,500千円)
<内容>
県内各地で芽生えた多様な地域づくり活動の掘り起こし・維持・発展を、主に財政面で後押しする。
区分 | 上限 | 補助率 | 補助対象 |
スタートアップ型 | 〔新規〕
(7,000千円)
(採択70団体)
(H25予算7,500千円)
(H25実績84件) | 10
万円 | 10/10
| 新たな取組み(試行的な取組みを含む)及びこれまでの取組みの拡充
※財源は基金運用益 |
〔継続〕
(2,000千円)
(採択20団体)
(H25予算3,000千円)
(H25実績36件) | 10
万円 | 3/4
| 従前にスタートアップ型(新規/継続)の補助を受けた取組みで、事業を継続していくための取組み
※財源は基金運用益 |
【新設】ステップアップ型
(4,500千円)
(採択15団体) | 30
万円 | 3/4
| 従前にスタートアップ型(新規/継続)の補助を受けた取組みで、事業を中長期的に継続・拡大していくための取組み(ソフト事業に必要なハード整備を含む)
※財源は基金運用益 |
発展型
(8,000千円)
(採択8団体)
(H25予算8,000千円)
(H25実績10件) | 100
万円 | 3/4
| これまでの活動の発展型の取組みで、他のモデルとなり地域活性化に貢献するソフト事業(ソフト事業に必要なハード整備を含む)
※財源は基金運用益 |
| 市町村連携コース
(2,410千円)
(採択 2団体)
(H25予算2,000千円)
(H25実績1件) | 100
万円
(債務負担H25〜26) | 3/4
(2年間) | 発展型の取組みで、複数の市町村と協働・連携して成果を生み出す事業(ソフト事業に必要なハード整備を含む)
※財源は基金運用益 |
ネットワーク型
(8,000千円)
(採択4団体)
(H25予算8,000千円)
(H25実績5件) | 200
万円 | 3/4
| 複数の活動団体が協力・連携(ネットワーク化)して新たな成果を生み出す事業
※財源は基金取り崩し |
| 市町村連携コース
(2,100千円)
(採択 1団体)
(H25予算2,000千円)
(H25実績1件) | 200
万円
(債務負担H25〜26) | 3/4
(2年間) | ネットワーク型の取組みで、複数の市町村と協働・連携して成果を生み出す事業
※財源は基金取り崩し |
※一つの団体が同一区分で受けられる補助金は1回限りとする。
(1)補助金(ステップアップ型)の導入
<目的・内容>
・スタートアップ型の補助金を受けて歩み出した団体が、自らの活動基盤を整備して中長期的に継続・拡大して行う活動を支援する
<背景>
・アンケートや団体訪問にて、スタートアップ型補助金(10万円)により数年活動を継続できても規模拡大に至らない、かといって発展型補助金(100万円)は敷居が高いとの意見が複数あり、現状打開と次のステップへの躍進のきっかけをつくる。
要求額 |
4,500千円 |
補助額 |
上限300千円×15団体(補助率3/4) |
補助要件 |
過去にスタートアップ型(継続)の補助金を受けていること |
※財源は、鳥取力創造運動推進基金の運用益(スタートアップ型の補助金を一部減額)
(2)鳥取力トップランナー輩出サポート
<要求額> 572千円(アドバイザー謝金・旅費)
<目的・内容>
鳥取力創造運動の実践者が、その取組みをより先進的なものへと発展させることができるよう、当該団体やアドバイザー、行政が一堂に会して行動プラン策定に携わり、他団体の活動の模範としてのモデル性を高めるとともに全国的に誇れる活動事例として県内外へ強くPRを行っていく。
<目標>
・地域づくり団体総務大臣表彰の受賞(H28年度までに)
<背景>
・補助金の交付期間が終わっても、団体の活動が自立的継続するよう活動内容を精査し、活動団体の育成やネットワークづくり等のフォローアップなどをさらに行っていく必要。(事業棚卸し)
・一部の活動はメディアの効果もあいまって県内でかなり注目されているが、全国的な話題になり賞を受けるなどの先進的・モデル的事例はごく少ない。
対象団体 |
過去に鳥取力創造運動活動表彰を受賞した団体で支援を希望する者 |
内容 |
・ジャンプアップのためのワークショップ開催、行動プラン策定
・プランに基づく実践活動支援と検証 |
対象経費 |
アドバイザー旅費・謝金 |
(3)鳥取力創造運動推進委員会(仮称)の設置
<要求額> 1,268千円(2,091千円)
<目的>
従前の補助金審査会等を再編して、鳥取力創造運動の推進を総合的に支援するための組織と位置づけ、補助事業の評価や活動表彰も含め地域づくり活動全般における審査・指導・助言を求める。
<背景>
これまでは、補助事業採択のための審査に主眼を置いていたが、補助金の有効活用や活動の継続性・将来性、地域の活性化などの観点から、補助事業のフォローアップの重要性を認識。
<内容>
ア 推進委員会 |
審査基準の決定・目合わせ、鳥取力実践向上のための指導・助言 |
イ 補助金審査(スタートアップ型等) |
スタートアップ型(新規・継続)、ステップアップ型の審査を実施(書類審査) |
ウ 補助金審査(発展型等) |
発展型、ネットワーク型(市町村連携コースを含む)の審査を実施(書類審査及びプレゼンテーション審査) |
エ 補助事業の評価 |
一定の事業に対するヒアリングと成果報告に基づく評価・助言等を実施
・対象…発展型及びネットワーク型(市町村連携コースを含む) |
オ 鳥取力創造運動活動表彰の審査と表彰 |
自薦、他薦を問わず、鳥取力創造運動に取組む個人、活動団体、企業等を募集し、審査の上表彰(1次審査:書類審査、2次審査:公開プレゼンテーションによるコンテスト形式) |
(4)より効果的な情報発信
<要求額> 0千円(人件費のみ)
<事業内容>
・補助金採択事業の取組概要や成果(写真入り)を、一覧性のある形でホームページ等により公表
・県外メディアの活用(月刊誌「地域づくり」等)
<目 的>
様々な主体が行う様々な取組みを応援することで、「鳥取力」の意識醸成と多様な活動が湧き上がる機運醸成を図り、もって地域住民、NPO、企業、行政等の協働・連携した取組みを促進し、活力ある地域の創造を図る。
<現状・課題(有識者・活動者等からの意見を中心に)>
・申請者の中に「鳥取力」の理解が定着しているとは思えない。「何でもあり」というふうに思われているのでは。(補助金審査会・担当者会議)
・スタートアップ型補助金により数年活動を継続できても規模拡大に至らない。かといって、発展型補助金は敷居が高い。(アンケート・団体訪問)
・補助金の交付期間が終わっても、団体の活動が自立的に継続するよう活動内容を精査し、活動団体の育成やネットワークづくり等のフォローアップなどをさらに行っていく必要。(事業棚卸し)
・もっと各団体の実績をPRしてあげるべき。実績報告に写真の添付を義務づけて、それをホームページで公開するなど。(補助金審査会)
(1)鳥取力創造運動PR事業
ア)マスコミタイアップ
◎要求額 3,084千円(3,000千円)
◎事業内容
地元のマスコミとタイアップし、鳥取力支援補助金採択団体等の活動状況を記事体広告で掲載
・鳥取力創造運動の概要
・活動団体の紹介(12回、12.5cm×5段)
・鳥取力創造まつりの告知(全5段)
・鳥取力創造運動への想い(活動者等の対談、全15段)
イ)鳥取力サイトの運営
◎要求額 2,517千円(1,801千円)
◎事業内容
・鳥取力実践団体登録制度により登録された活動団体等の活動PRや情報の発信、あわせて助成金情報の配信などを行う鳥取力サイトの保守管理
・非常勤職員に係る経費
(参考)鳥取力サイトURL http://tottoriryoku.pref.tottori.jp/
ウ)鳥取力創造運動活動事例集
◎要求額 0千円(3,234千円)
◎事業内容
・鳥取力創造運動の先進・成功事例等を事例集として取りまとめて発行し、活動団体等へ啓発することにより、全県的な取組の底上げを図る。
(H26年度は追加事例の取材とホームページでの情報発信)
(2)鳥取力創造まつり
◎要求額 2,000千円(2,000千円)
◎事業内容
鳥取力創造運動をテーマとしたフォーラム等を開催。あわせて、顕著な活動を行った優秀団体等の表彰や、地域づくり活動の発表・PRの機会を提供し、各実践者の活動に対するモチベーションを高めるとともに、来場者の地域づくり活動への参加意欲の向上を図る。
<開催内容>
・トークセッション(地域づくりに関するゲストと知事との対談)
・分科会(テーマ設定し、実践事例を基に意見交換)
・鳥取力創造運動活動表彰の公開コンテスト及び表彰式
・鳥取力活動団体PRブースの設置
・交流会・意見交換会
(3)鳥取力創造トーク
◎要求額 0千円
◎事業内容
鳥取力創造運動支援補助金の採択団体等と行政の意見交換会。
出された意見や課題を整理・検討し、様々な活動団体に対応した県の支援や協働の方向性を導き出す。
将来的に、ネットワークの構築や地域づくり活動団体、NPOのサロン的な場とすることも視野に入れる。
(4)鳥取力創造運動推進基金の積み立て
◎要求額 3,940千円(7,790千円)
<事業内容>
・平成26年度運用益の充当残額
※運用益29,691千円−(補助金23,910千円+トップランナー輩出サポート572千円+推進委員会1,269千円)
(5)標準事務費
◎要求額 2,737千円(2,917千円)
・鳥取力創造運動支援補助金(ビジネスモデル創出型)
地域活性化に資する取組みで、継続的に収入の得られるしくみ(ビジネスモデル)を確立する事業(上限500万円・補助率3/4、人件費も対象)
→過去採択事業のフォローのみ実施
・鳥取力創造キャビネット 0千円(492千円)
地域の声を踏まえた鳥取力創造運動創造運動の推進、展開方法等を検討
→パートナー県政推進会議、鳥取力創造運動推進委員会(仮称)等の枠組みを活用