現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成26年度予算 の 農林水産部の「鳥取和牛オレイン55」ブランド向上推進事業
平成26年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:畜産業費 目:畜産振興費
事業名:

「鳥取和牛オレイン55」ブランド向上推進事業

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農林水産部 畜産課 肉用牛担当  

電話番号:0857-26-7829  E-mail:chikusan@pref.tottori.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
26年度当初予算額 13,377千円 10,835千円 24,212千円 1.4人 0.0人 0.0人
26年度当初予算要求額 15,052千円 10,835千円 25,887千円 1.4人 0.0人 0.0人
25年度当初予算額 12,837千円 9,533千円 22,370千円 1.2人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:15,052千円  (前年度予算額 12,837千円)  財源:単県 

一般事業査定:計上   計上額:13,377千円

事業内容

1 事業内容

「鳥取和牛オレイン55」のブランド地位を向上させるため、繁殖雌牛のオレイン酸能力の改良や高能力肥育素牛の導入、生産者の意識啓発に対する取り組みを支援することで、「鳥取和牛オレイン55」の発生率を高め、増産体制の整備を図る。


    区分事業内容 予算額
    (前年度)
     千円
    オレイン酸能力向上対策オレイン酸高能力雌牛導入支援
    オレイン酸能力と産肉能力の改良を図るため、高能力雌子牛を生産者が繁殖雌牛として導入する経費を助成
    ・事業実施主体:農協
    ・対象頭数:120頭
    ・助成額:6,675千円
    (95千円×45頭、40千円×45頭、20千円×30頭)
    6,675
    (6,675)


    「鳥取和牛オレイン55」増産対策高いオレイン酸含有量と脂肪交雑が期待できる肥育素牛を県内肥育農家が購入する経費の一部を助成する
    ・事業実施主体:農協、生産者
    ・対象頭数:150頭
    ・助成額:6,000千円
    (40千円×150頭)
    6,000
    (6,000)
    「鳥取和牛オレイン55」生産者対策生産者の牛肉のオレイン酸に対する知識の向上やオレイン酸含有率を高めるための飼養管理等に関する調査、研修会、枝肉研究会の開催経費の助成(研修会2回、研究会1回)
    ・事業実施主体:牛肉販売協議会
    ・事業費:325千円
    ・助成額:162千円
    162
    (162)
    「鳥取和牛オレイン55」PR対策オレイン和牛の饗宴イベントの開催、オレイン和牛の共同フェア
    2,215
    (2,215)
          
          計
    15,052
    (15,052)

2 背景・目的

(1)鳥取和牛のリーディングブランドの創出は、平成21年4月に策定した鳥取県和牛ビジョンにおいて、既存ブランド鳥取和牛の付加価値を高め、和牛王国の復活を図るための取り組みとして、緊急性、必要性の高い課題として位置づけられている。

(2)「鳥取和牛オレイン55」は牛肉の風味や健康に関連の深い牛肉脂肪中のオレイン酸に着目した新たな和牛ブランドとして、平成23年2月に誕生した。
(3)「鳥取和牛オレイン55」は平成23年には359頭、平成24年には300頭が認定されている。取扱指定店は、平成25年9月には飲食店、精肉店など県内で71店、県外で7店計78店となっている。
(4)平成24年9月には長崎全共のプレイベントとして、オレイン酸に着目した和牛肉を生産している長野県、大分県の3県合同でPRイベントを実施し、報道関係22社の出席があり、オレイン和牛肉の存在をアピールした。今年度は石川県を加えた4県でPRイベントを大阪で実施する予定。これから福井県などオレイン酸に着目したブランド化に取り組む県が増加し、鳥取県は先進県として動向が注目されている。
(5)しかし、首都圏、関西でのPRによって、消費者や取扱店からの問い合わせが多いが、指定店からの注文に供給が追いつかない状況になっており、生産頭数の増加対策が課題となっている。
(6)また鳥取県和牛改良方針(平成24年3月一部改正)にもオレイン酸含有率55%以上とする数値目標が加えられた。
(7)「鳥取和牛オレイン55」の生産頭数を増加させるため、繁殖雌牛のオレイン酸能力改良のための雌牛導入、オレイン酸能力の高い肥育素牛の導入等に支援を行い、生産頭数増加のための体制整備を行う。それと同時に鳥取和牛のリーディングブランドの確立のためにPR活動を行う。

3 事業実施期間

平成24年度〜26年度(3年間)

4 前年度との変更点

「鳥取和牛オレイン55」PR対策については、未来の鳥取和牛づくり総合対策事業(「鳥取和牛オレイン55」PR対策)から組み替え。

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

<政策目標>
「鳥取和牛オレイン55」生産頭数の増・認定頭数1,000頭(平成35年度)
 
<取組状況>
○鳥取和牛のリーディングブランド創出への取り組みとして、平成21年に日本獣医生命科学大学への鳥取和牛のおいしさに関する委託研究、平成22年には、「鳥取和牛おいしさ認定基準設定委員会」を開催し、牛肉のオレイン酸含量に着目した新たな基準を設定した。
 
○平成23年2月には、鳥取和牛のリーディングブランド「鳥取和牛オレイン55」の発表会を東京及び県内で開催し、県内外での情報発信を行った。
 
○生産量が限定されているため、従来の市場や量販店へのアプローチと異なる販売指定店制度を設け、鳥取県牛肉販売協議会と連携しながら、生産対策、PR活動に取り組んでいる。
 
○「鳥取和牛オレイン55」の生産量を増加させるため、農家の飼養管理調査や遺伝状況の調査を実施し、牛肉のオレイン酸含有率を向上させる方策の検討を行った。
 
○鳥取県食肉センターに出荷された牛のみを対象としていた「鳥取和牛オレイン55」の認定作業を平成24年4月から神戸市食肉卸売市場でも実施。認定の対象となる測定頭数が増加した。
 
○事業初年度となる平成24年度の実績は、オレイン酸能力向上対策は69頭、4,920千円、「鳥取和牛オレイン55」増産対策は75頭、3,000千円であった。

○平成24年9月には長崎全共のプレイベントとして、長野県、大分県の3県合同でPRイベントを開催し、報道関係22社の出席があり、オレイン和牛肉の存在をアピールした。

これまでの取組に対する評価

<自己分析>
○マスコミへの露出度の高い「鳥取和牛オレイン55」の情報発信によって、消費者や指定店からの評価は高く、供給が注文に追いつかない程の状況となっている。また、同じ枝肉格付の認定枝肉と非認定枝肉を比較すると、生産者の販売価格において1kg当り100〜200円の格差が生じる等の評価にもつながっている。
 
○平成23年の認定頭数は359頭、認定率は23.3%であった。平成24年には測定頭数は2,082頭と増加したが、肉質等を厳しく判定したため認定頭数は300頭、認定率は14.4%と減少した。オレイン酸の含有率は55%を上回っているものは増加しているが、飼養管理等の面で問題はあり、卸売業者からは、供給量を増やすよう要望が多く寄せられており、早急な増産対策が必要。

○平成24年度は初年度であり、事業について充分周知がされていなかった。平成25年度は事業2年目であり、冬には平成24年度補助金交付をうけた肥育素牛が出荷され始めるため、今後事業の効果が見えると考えられる。

○これまでの調査結果から、オレイン酸含有率の遺伝率は高く、飼養管理よりも遺伝的な改良手法によって「鳥取和牛オレイン55」を増加させられことが判明。認定頭数増加のため、遺伝的な改良対策を強化する必要がある。

○オレイン酸に着目しブランド化をした先進3県にH24年からブランド化を開始した石川県を加えた4県で、平成26年2月に大阪でイベントを計画中。福井県などオレイン酸含有率を基準に和牛肉をブランド化する県も増えつつある。鳥取県はオレイン和牛肉先進県として動向が注目されている。

<改善点>
○脂肪の質という新たな産肉形質の改良に全国に先駆けて取り組むため、オレイン酸育種価を活用した雌牛の導入、保留への支援強化を実施。
 

工程表との関連

関連する政策内容

・「鳥取和牛オレイン55」「鳥取地どりピヨ」「大山ルビー」など、美味しい鳥取ブランドの形成
・付加価値の高い県産品ブランドの増産体制の構築

関連する政策目標

「鳥取和牛オレイン55」生産頭数の増加


財政課処理欄


 実績を勘案し、金額を精査しました。

要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 12,837 0 0 0 0 0 0 0 12,837
要求額 15,052 0 0 0 0 0 0 0 15,052

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 13,377 0 0 0 0 0 0 0 13,377
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0