(1)鳥取和牛のリーディングブランドの創出は、平成21年4月に策定した鳥取県和牛ビジョンにおいて、既存ブランド鳥取和牛の付加価値を高め、和牛王国の復活を図るための取り組みとして、緊急性、必要性の高い課題として位置づけられている。
(2)「鳥取和牛オレイン55」は牛肉の風味や健康に関連の深い牛肉脂肪中のオレイン酸に着目した新たな和牛ブランドとして、平成23年2月に誕生した。
(3)「鳥取和牛オレイン55」は平成23年には359頭、平成24年には300頭が認定されている。取扱指定店は、平成25年9月には飲食店、精肉店など県内で71店、県外で7店計78店となっている。
(4)平成24年9月には長崎全共のプレイベントとして、オレイン酸に着目した和牛肉を生産している長野県、大分県の3県合同でPRイベントを実施し、報道関係22社の出席があり、オレイン和牛肉の存在をアピールした。今年度は石川県を加えた4県でPRイベントを大阪で実施する予定。これから福井県などオレイン酸に着目したブランド化に取り組む県が増加し、鳥取県は先進県として動向が注目されている。
(5)しかし、首都圏、関西でのPRによって、消費者や取扱店からの問い合わせが多いが、指定店からの注文に供給が追いつかない状況になっており、生産頭数の増加対策が課題となっている。
(6)また鳥取県和牛改良方針(平成24年3月一部改正)にもオレイン酸含有率55%以上とする数値目標が加えられた。
(7)「鳥取和牛オレイン55」の生産頭数を増加させるため、繁殖雌牛のオレイン酸能力改良のための雌牛導入、オレイン酸能力の高い肥育素牛の導入等に支援を行い、生産頭数増加のための体制整備を行う。それと同時に鳥取和牛のリーディングブランドの確立のためにPR活動を行う。