現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成26年度予算 の 農林水産部の小幅板(こはばいた)のクロスパネル化による新たな利用価値の創出
平成26年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:林業費 目:林業試験場費
事業名:

小幅板(こはばいた)のクロスパネル化による新たな利用価値の創出

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農林水産部 林業試験場 木材利用研究室  

電話番号:0858-85-2511  E-mail:zaisei@pref.tottori.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
26年度当初予算額 3,282千円 5,417千円 8,699千円 0.7人 0.2人 0.0人
26年度当初予算要求額 3,282千円 5,417千円 8,699千円 0.7人 0.2人 0.0人
25年度当初予算額 1,953千円 3,972千円 5,925千円 0.5人 0.2人 0.0人

事業費

要求額:3,282千円  (前年度予算額 1,953千円)  財源:単県 

一般事業査定:計上   計上額:3,282千円

事業内容

事業の概要

国産材の新たな活用策として注目されているCLT(クロスラミネイティッドティンバー)の開発、性能評価を行う。

事業の背景・目的・効果

(1) 事業の背景

    (県内の背景)
    • 製材所では、厚さ12mm程度の小幅板を製材しているが、価格は3万円/m3前後で内装材利用の約4分の1と極めて安価。
    • 下地材は合板を利用することが多くなり、用途が限られている小幅板に、新たな利用価値を付与させることが急務。

    (全国の背景)
    • クロスラミネイティッドティンバー(CLT)のJAS規格が制定
    • JASの性能や建築環境に適合する製品性能や製造技術の開発が急務

    (2) 事業の目的
    小幅板(こはばいた)を活用した24mm厚さの小断面のCLTを開発する。また、大型木造建築物に用いる断面寸法の大きなCLTについて、JAS 規格等により求められる性能を確保する技術を開発する。

    (3) 事業の効果
    • 県内木材産業の振興
    • 県内の森林資源の利用促進に貢献
    • 県内企業の連携による、新たな商品の創出・発信
    • 鳥取発の商品のブランド力強化

事業の内容

(1)小断面のCLT:県単で実施
これまでよりもスリムで美しく、必要な強度性能を確保した、厚さ24ミリ、幅1メートル、長さ2メートルのCLTの開発

(用途)
これから増えてくるマンションリフォームやインテリアなどの新しい市場に、小幅板を活用した製品を投入

(研究内容)
  • 小幅板の効果的な乾燥技術→低温乾燥で色・香りの向上
  • 小幅板によるCLTの製造試験→反りの改善
  • CLTの性能評価→製品品質(曲げ、はく離、寸法安定性)の検証






(2)大断面のCLT:

委託プロジェクト(農林水産省)で他機関と連携して実施

(対象とする製品)
厚さ12.5センチ、幅2メートル、長さ6メートルのCLT
主として大型建築物の床、壁、屋根に使用

(鳥取県の担当する試験内容)
CLTの寸法安定性評価

  • 建築物でCLTを使用する際、表面と裏面が異なる温度・湿度に曝されたときに生じる「反り」を評価する。
  • 板材の材質(強度等級、樹種、厚さ)や製品の断面寸法の違いが反りに及ぼす影響を検証する。

事業期間及び経費

区分
事業内容
事業費
(千円)
25年度
(補正後予算)
(小断面)
  • 製材所の現地調査
  • 小幅板の効果的な乾燥技術
(大断面)
  • 異等級構成製品の反り試験
2,841
26年度
(要求額)
(小断面)
  • 小幅板によるクロスパネルの製造試験
  • クロスパネルの性能評価(基本性能)
(大断面)
  • 異等級・異樹種構成製品の反り試験
3,282
27年度
(概算)
(小断面)
  • クロスパネルの性能評価(基本性能・接合等)
(大断面)
  • 異樹種・異等厚構成製品の反り試験
  • 評価方法開発と高度化
3,282
28年度
(概算)
(大断面)
  • 異等厚・異断面構成製品の反り試験
  • 評価方法開発と高度化
2,600
29年度
(概算)
(大断面)
  • 性能評価
  • 異断面寸法製品の反り試験
  • 評価方法開発と高度化
2,600

小断面(県単):3カ年(H25〜H27) 
大断面(農林水産省):5カ年(H25〜H29) 
県単終了後は、大断面に関する試験を、委託プロジェクト研究「伐採木材の高度利用技術の開発」の名称に変更して継続実施  




これまでの取組と成果

これまでの取組状況

今年度は初年度で、乾燥実験を計画。
製材所にて小幅板の調達中。
乾燥温度の違いによる香り成分への影響については、産業技術センター担当者と実験について打ち合わせた。今後、予備試験を行う予定。

これまでの取組に対する評価

気温の低い秋〜冬にかけての天然乾燥と、人工乾燥の組み合わせによる含水率変化を実施していく。そのための準備を現在行っており、おおむね計画通りすすめているところ。

財政課処理欄


要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 1,953 0 0 0 0 0 0 0 1,953
要求額 3,282 0 0 0 0 0 0 2,564 718

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 3,282 0 0 0 0 0 0 2,564 718
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0