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平成26年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:林業費 目:林業試験場費
事業名:

スギ人工林の品質向上に関する施業技術の確立

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農林水産部 林業試験場 森林管理研究室  

電話番号:0858-85-2511  E-mail:zaisei@pref.tottori.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
26年度当初予算額 468千円 3,870千円 4,338千円 0.5人 0.7人 0.0人
26年度当初予算要求額 468千円 3,870千円 4,338千円 0.5人 0.7人 0.0人
25年度当初予算額 600千円 3,972千円 4,572千円 0.5人 0.9人 0.0人

事業費

要求額:468千円  (前年度予算額 600千円)  財源:単県 

一般事業査定:計上   計上額:468千円

事業内容

1 事業概要

県産スギ材の付加価値を高めるために、耐久性に優れる心材の赤味部分を人為的に増加させる「心材促進化」および、材質の揃ったばらつきが少ない木材の供給を可能にする「材質安定化」の2点について、実用的な施業技術を確立する

2 事業内容

(1)背景・目的

     平成15年世論調査によれば、木材を利用した住宅を選ぶときに重視する点については、71%が「品質や性能が良く、耐久性に優れている」を挙げ、第1位となっている。この消費者ニーズに合致した木材の供給が望まれるが、これまでの生産・販売目標は、いかに量(材積)を増やすかが主流で、品質を向上させることではなかった。材質を揃える、向上させるといったこれまでにない取組みで、他県産材との差別化を図ることが必要である。

    (2)方法
    ア 材質安定化
    樹幹解析、細胞の組織構造及び材の物理性の調査を行い、林分条件と材質との関係を明らかにする。材質を評価する指標として細胞壁のミクロフィブリル傾角MFA)を用いる。

    イ 心材促進化
     枝打ちの程度(樹冠の量)を要因とする心材促進化の試験地を設定し、4年間の成長経過及び心材形成の差異を明らかにする。

    (3)効果
    ア 材質安定化
    林分ごとに材質強度を推定することが可能になり、品質のよい材を安定的に供給できるようになる。

    イ 心材促進化
    耐久性に優れる心材の赤味部分を人為的に増加させ、心材率増加のための施業提案が可能となる。


     

3 事業計画

区分
事業量
事業費
(千円)
全体
3,963
22年度
○立地の違いによる成長・材質の比較
・林分調査
・樹幹解析
○心材促進化試験地設定
1,000
23年度

○品種の違いによる成長・材質の比較
・林分調査
・樹幹解析(品種による比較)
・材質調査
○心材形成量調査
528
24年度
○施業による成長・材質の比較
・林分調査
・樹幹解析(施業による比較)
・材質調査
○心材形成量調査
1,367
25年度
○オキノヤマスギの遺伝子解析
○MFAと材質強度の関係調査
○心材形成量調査
600
26年度
(要求額)
○現場での材質判定方法の検討
○心材促進化試験木の伐倒・調査
○材質安定化・心材促進化とりまとめ
468

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

@材質安定化
林分単位に立木の状態で材質強度を推定できる方法を確立する。
これまでに、オキノヤマスギを対象に土壌母材及び立地条件がMFA(繊維の傾斜度で材質強度と高い相関があるとされている)に及ぼす影響を調べた。次いで、精英樹クローン及び在来種を対象にMFAのクローン間差異を明らかにした。また、MFAと実際の木材強度の関係性についても調査を行った。

A心材促進化
心材割合が高いスギを作るための施業技術を開発する。
これまでに、枝打ち試験林を設定し、枝打ち強度と心材形成の関係を調べた。

これまでの取組に対する評価

@材質安定化
・材質強度の指標であるMFAは、クローン及び土壌母材によって変動することが明らかになった。一方、立地による影響は認められなかった。MFAが遺伝要因に影響されるとする報告はあるが、環境要因との関係を初めて明らかにした。
・オキノヤマスギは環境条件に関わらずMFAが10度以下の低い値を示し、材質強度に優れる品種である可能性が高まり、地域ブランド化の足がかりが得られた。
・MFAとヤング率との間には高い関係性があることがわかった。
・今後は、施業とMFAの関係やオキノヤマスギのクローン組成を調べた上で、MFAに影響を与える因子の解明が必要となる。

A心材促進化
・処理後1年目の結果で、強度な枝打ちを行うことで心材化を促進することが明らかになった。今後も調査を継続し、心材率の高い商品生産の具体的な方法を提示する必要がある。

財政課処理欄


要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 600 0 0 0 0 0 0 0 600
要求額 468 0 0 0 0 0 0 0 468

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 468 0 0 0 0 0 0 0 468
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0