これまでの取組と成果
これまでの取組状況
１．農作物の病害虫発生状況・防除対策に関する的確な情報提供
２．国内への侵入が警戒される新規病害虫の侵入の有無・発生範囲の確認と情報提供
＜取り組み状況＞
１．高品質・安定生産のための病害虫発生予察調査
・対象作物
普通作：水稲、大豆等 ３品目、果樹：梨、柿等 ３品目、野菜：スイカ、白ネギ等 ８品目
・対象病害虫
指定病害虫：３８病害虫、重要病害虫：７７病害虫
（１）現地定点巡回調査
・普通作 水稲：３０地点（詳細調査は５０地点）、麦：３地点、大豆：１０地点
・果 樹 梨等：２６地点
・野 菜 スイカ、白ネギ等 ５２地点
（２）予察灯調査
・普通作：４地点、４〜１０月（調査間隔７日）
・果 樹：４地点、４〜１０月（調査間隔毎日、５、１０日）
（３）フェロモントラップ調査
・普通作：４種、５地点、４〜１１月（調査間隔５日）
・果 樹：３種、１２地点、４〜１０月（調査間隔５〜１０日）
・野 菜：１８種、４地点、４〜１０月（調査間隔５〜１０日）
２．新規侵入病害虫の警戒調査
（１）現地巡回調査
・火傷病（ナシ） ６圃場、５〜１１月
・スイカ果実汚斑細菌病 １２圃場、４〜６月
（２）トラップ調査
・チチュウカイミバエ（果樹、果菜類）、コドリンガ ４地点、４〜１１月
＜達成度＞
・当初予定した調査を実施。この調査を基に、現在（１０月１５日）までに指導情報５４報、発生予報９報、注意報２報を県内関係機関等に報告。（H24年度年間実績：指導情報６５、予報１２、注意報２）
これまでの取組に対する評価
１．現地調査等を基にして発生予察情報を提供することにより、特に、発生の多かった病害虫については「注意報」を発表するなど、指導者、生産者等に対し、防除に関する注意を喚起した。現地での適切な防除がなされ、年間を通じて病害虫による被害を減少させることにつながった。
２．新規の侵入病害虫調査については、国の植物防疫所と連携し、業務を行った。
３．イネいもち病薬剤耐性菌のモニタリング調査を緊急的に実施したところ、県内での初発生を確認したことから、防除対策に関する情報提供を行った。
＜改善点等＞
・平成２６年度についても業務の見直し・効率化に努め、適切な情報提供を行っていく。
・いもち病薬剤耐性菌の分布状況について、モニタリング調査を継続する。