野生鳥獣による農林水産物等への被害を減少させるため、侵入防止柵の設置や有害鳥獣捕獲等を支援するとともに、人材育成・新技術の実証等により地域における効果的対策を推進する。
○鳥獣被害防止総合対策交付金(国庫事業)
市町村が策定する鳥獣被害防止計画に基づく取組(侵入防止柵の整備、解体処理施設の整備、捕獲技術向上施設、捕獲体制の整備、被害防除に係る人材育成等)について支援。
【事業主体】
推進事業(ソフト):地域協議会(市町村、農協、猟友会等で構成)、県
整備事業(ハード):地域協議会又は市町村等
【交付率】
推進事業(ソフト):国1/2、事業主体1/2
※但し、緩衝帯の設置等については、県1/4嵩上げ。
整備事業(ハード):国1/2、事業主体1/2
【事業内容】
事業区分 | 主な事業内容 |
1.推進事業
(ソフト) | ○捕獲用具
○緩衝帯の設置
○協議会・講習会・調査等 |
2.整備事業
(ハード) | ○侵入防止柵等の被害防止施設
○捕獲鳥獣の処理加工施設
○捕獲技術向上施設(射撃場) |
○ニホンジカ先進的捕獲技術推進事業(国庫・県)
・シャープシューティングによる効率的捕獲方法の検討
効率的にニホンジカを捕獲する技術として「シャープシューティング※」による捕獲が全国的に検討されているところであり、本県においても導入に向けて調査を行うもの。
※シャープシューティング:餌により誘引した獲物を猟銃等で捕獲する技術
・スマートセンサーを活用した囲いワナの捕獲技術の検討・普及
ニホンジカを効率的に捕獲するため、スマートセンサー※を活用した捕獲技術(囲いワナ+かぞえもん)を導入し、効果的な捕獲方法について検討・普及を行う。
※スマートセンサー:センサーとマイクロプロセッサーの機能を集積回路として組み込み、感知した光や音などの物理量を処理する機能をもったセンサー。
(2)アライグマ捕獲・生息実態調査(国庫)
特定外来生物であるアライグマについては、県内で初めて捕獲された平成17年以降、地域からの根絶に向けて捕獲の強化を行っている。しかし、アライグマの生息実態については、十分な把握が進んでおらず、今までの対策効果やこれからの方向性が明確となっていない。
そこで、外来生物(アライグマ)の生息実態調査を行うことにより、今後の対策の基礎とする。
○鳥獣被害総合対策事業費補助金(単県)
農業者(2戸以上)やJA、市町村等が行う鳥獣被害対策の取り組み(侵入を防ぐ対策、個体数を減らす対策、周辺環境を改善する対策)について支援する。
○総合的鳥獣被害対策の推進支援(県)
鳥獣被害対策に係る技術普及(セミナー開催、マニュアル作成等)や人材育成(講習会開催等)、連絡調整等を実施する。