これまでの取組と成果
これまでの取組状況
全国的に注目されている「森のようちえん」、 「森林セラピー」など森林の癒しの活用を推進することにより、森林保全への理解を深めるとともに、とっとり発の取組として全国に発信等PRを行い誘客効果もあった。
○森のようちえん支援事業
森林内での保育活動に要する経費について助成した(育成型:智頭町森のようちえんまるたんぼう、スタートアップ型:鳥取市いきいき成器保育園)。
○森のようちえん効果研究事業
「森のようちえん」における子どもの成育に与える影響について調査研究を始めた。途中経過ではあるが、リーダーシップや協力し合う姿が見られた。
○森林セラピー研究プロジェクト事業
森林セラピーの科学的効能を研究し、企業向けに、社員の健康増進やメンタルヘルス対策等の森林セラピー・プログラムが開発された。
途中経過ではあるが、アンケート調査のデータからは効果があるという見通しがたっている。
これまでの取組に対する評価
【森のようちえん】
・平成21年度に「智頭町森のようちえんまるたんぼう」が設立され、毎回の体験会では県内外から50名以上(H23、360名)の参加者があり、多くのマスコミで取りあげられ注目を集めている。
・25年4月には「いきいき成器保育園」が本格的にスタートし、園児は5名(H25.9月)と少数ではあるが、山村地域と連携しながら、森林内での活動を伴う保育を進めている。
【森林セラピー】
◆智頭町の施設整備やソフト面でのガイドの養成、セラピー食、民泊等の初期的整備は好調に進んでおり、医療・福祉分野との連携も進み、モデルとして確立されたと評価できる。
・森林セラピー基地の認定(H22.4)
・森林セラピー基地グランドオープン(H23)
・森林セラピー基地グランドオープン1周年記念イベント(H24)
・企業向けメンタルヘルスプログラムの開発(H25)
セラピー食
・注文数 1,494食(H23)、1,489食(H24)
民泊
・協議会会員 54軒(H24末)
・簡易宿泊営業許可取得 32軒(H24末)
保険・医療体験
・セラピードックの実施(H24)
・「医師と歩く森林セラピーロード」の開催(H24、H25)
森のガイド認定
・1期生(22名)、2期生(31名)、3期生(29名)、4期生(23名)
計105名(H25)
H24実績
セラピー客数 1,535人 民泊利用者 94組427人
智頭町森林セラピー基地は日本でトップランナーの森林セラピー基地として認知
◆課題
○中山間地域への子育て世代の移住定住や(県内2世帯、県外3世帯)、エコツーリズムなどとの相乗効果による観光客が増加し始め、森林の癒し機能を活用した取組への機運が高まってきているが、一過性とならないためには、地元市町村が主体的に取り組むことが必要である。
○森林セラピーの推進については、智頭町で確立されたプログラムやノウハウを活かし、智頭町以外の地域での事例を積み上げ、県内全域へ波及させていくことが必要。