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平成26年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:農業費 目:園芸試験場費
事業名:

「輝太郎」から始まる鳥取カキシリーズの安定生産技術の確立

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農林水産部 園芸試験場 河原試験地  

電話番号:0858-85-0274  E-mail:zaisei@pref.tottori.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
26年度当初予算額 1,280千円 7,739千円 9,019千円 1.0人 4.1人 0.0人
26年度当初予算要求額 1,280千円 7,739千円 9,019千円 1.0人 4.1人 0.0人
25年度当初予算額 0千円 0千円 0千円 0.0人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:1,280千円  (前年度予算額 0千円)  財源:単県 

一般事業査定:計上   計上額:1,280千円

事業内容

概略説明

カキの栽培面積は約329haで、ナシに次ぐ栽培面積である。主な栽培品種は「西条」(50%)、「富有」(37%)、「花御所」(10%)で、その中でも「西条」、「花御所」は本県の特産物である。また、園芸試験場が育成した「輝太郎」が平成22年に品種登録となった。平成21年から販売された苗木が約8,000本(約12ha)が植栽されており、栽培技術の確立に対する要望が強い。「西条」では、軟化して落果する等生産が不安定であり、生産者から生産安定に関する要望が強い。

    「輝太郎」から出荷が始まる鳥取県の柿シリーズの栽培法を確立することにより、高品質なカキ生産が可能で、所得向上につながる技術を確立する。

事業の必要性

(1)「輝太郎」は、これまでにない早生で高品質の鳥取県のオリジナル品種であり栽培技術の確立が求められている。

(2)「輝太郎」は、果芯部に空洞が発生することがあり対策が求められている。

(3)果樹は、苗木を植栽してから採算が取れるまでに時間がかかるため、早期成園化の技術が求められている。

(4)施肥では、元肥を施用しない省力・低コスト化に向けての試験要望がある。

(5)「西条」では、加工に適した溝の少ない系統選抜の要望が望まれている。

(6)雄花の着生が少なく安定生産できる「花御所」の系統選抜に対する期待が大きい。

事業の内容

(1)新品種「輝太郎」の栽培技術の確立
 ・空洞果・黒変果軽減のための技術開発
 ・後期生理落果の対策
 ・早期成園化技術の開発
 ・「輝太郎」に適した施肥体系の検討
 ・出荷時期の前進化技術の開発樹上軟化軽減
(2)西条の生産安定と系統選抜
 ・樹上軟化落果の低減対策
 ・加工に適した溝の少ない系統の選抜
(3)富有の省力栽培技術の確立 
 ・富有に適した省力追肥体系の検討

(4)花御所の生産安定と高品質化技術の検討
 ・雄花の少ない優良系統の選抜(継続)
 ・へたすき・汚損果軽減のための技術開発

事業の効果

     項目     現状   技術確立後
(1) 新品種「輝太郎」の栽培技術の確立幼木で生理落果がみられる

空洞果の発生が見られる

輝太郎にあった整枝・せん定技術が確立されていない

生産安定による農家所得の向上

高品質果実の生産によるブランド化の促進

早期成園化による未収益期間の短縮

(2) 西条の生産安定と系統選抜樹上軟化により生産が不安定

西条は、加工するには溝があり皮がむきにくい

生産安定による農家所得の向上

アンポの加工能率の向上

(3) 富有の省力栽培技術の確立施肥回数の低減と低コスト化が求められている追肥型施肥体系による省力、低コスト栽培
(4) 花御所の生産安定と高品質化技術の検討花御所は、樹勢が弱ると雄花が多くなり生産が不安定である優良系統の選抜による生産安定

これまでの成果

(1) 西条より早い時期に収穫できる鳥取オリジナルの甘柿新品種「輝太郎」が品種登録された。栽培マニュアルを作成し配布した。

(2)「西条」は、系統によって樹上軟化落果に差があり、優良系統を接ぎ木することで樹上軟化落果が軽減できることが分かった。

(3)溝の少ない系統を現地から収集し、選抜を開始した。

(4))雄花の着生が少ない「花御所」の有望系統が見つかり、現地試験を開始した。

平成26年度の試験内容

(1) 新品種「輝太郎」の栽培技術の確立
・空洞果の発生実態調査と植調剤の効果確認
・簡易な液体受粉の検討
・非破壊センサーによる判別の検討
・後期生理落果の発生実態調査
・「輝太郎」に適した台木の選定と整枝方法の検討
・出荷時期の前進化のための環状剥皮の検討
(2) 西条の生産安定と系統選抜
・加工に適した溝の少ない系統の選抜
(3) 富有の省力栽培技術の確立
 ・元肥を施用しない施肥体系の確立
(4) 花御所の生産安定と高品質化技術の検討
 ・雄花の少ない優良系統の選抜

平成26年度要求額内訳(単位:千円)

    要求額
旅費
                      93
栽培資材・実験資材購入費等
                   1,165
通信運搬費
                      22
合計
                   1,280

事業実施期間

事業実施期間:平成26年度〜30年度
年度        試験内容  事業費
  26
・輝太郎の栽培技術の確立

・西条の生産安定と系統選抜

・富有の省力施肥体系の確立
・花御所の生産安定と高品質化技術の確立

    1,280
  


  27
・輝太郎の栽培技術の確立

・西条の生産安定と系統選抜

・富有の省力施肥体系の確立
・花御所の生産安定と高品質化技術の確立

    1,280
  28
・輝太郎の栽培技術の確立

・西条の生産安定と系統選抜

・富有の省力施肥体系の確立
・花御所の生産安定と高品質化技術の確立

    1,280
  29
・輝太郎の栽培技術の確立

・西条の生産安定と系統選抜
・花御所の生産安定と高品質化技術の確立

    1,280
  30
・輝太郎の栽培技術の確立

・西条の生産安定と系統選抜
・花御所の生産安定と高品質化技術の確立

    1,280

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

H22工程表政策目標
・安全・安心、高品質な農産物の生産技術の確立
・オリジナル品種・高付加価値化技術開発
 
<取り組みの内容>
・西条の系統による樹上軟化落果や発芽不良の発生状況を調査した。
・甘柿の新品種の輝太郎の果実の特性について調査を行った。
・ポット栽培の新品種について施肥時期や施肥量の検討を行った。
・溝の少ない西条の果実品質の調査や雄花の少ない花御所の雄花着生率の調査を行い、選抜を進めている。

<現時点における達成度>
・西条は、系統により樹上軟化や発芽不良の発生程度が異なり、有望系統がわかった。
・これまでの研究成果をまとめて、「輝太郎」の栽培マニュアルを作成し、関係機関や農家へ配布した。
・ポット栽培では、施肥時期や施肥量をかえると品種により果実品質に差が見られた。
・西条の溝の深さが系統で大きく違うことが確認できた。有望系統の選抜を進めている。花御所は、1系統で雄花の着生が少なく、有望と思われた。有望系統の現地試験を開始した。

これまでの取組に対する評価

○これまでの取り組みに対する評価
平成25年度 外部評価委員会議(事前評価)の結果
   評点 11.9  判定 ○
(評点9以上で試験実施)

評価委員の主な意見
・特産物として成長するよう、技術の確立を願っています。
・将来性のある品種、いい成果を期待しています。
・柿生産地としての生き残りもかけ、課題が多いです。頑張って頂きたい。
・減っていく生産者が、いかに経済的に安定した作目になるかということが、最大の目標である。
・新品種の「輝太郎」市場評価は、上々であり将来性に大きく期待できる。研究ニーズも高く緊急性も高い。
・技術の安定は、必要だと思いますので、頑張って欲しいです。

工程表との関連

関連する政策内容

オリジナル品種・高付加価値化技術開発

関連する政策目標

市場競争力のある鳥取オンリーワン園芸品種の育成とオリジナル品種の栽培技術の確立


財政課処理欄


要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 0 0 0 0 0 0 0 0 0
要求額 1,280 0 0 0 0 0 0 0 1,280

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 1,280 0 0 0 0 0 0 0 1,280
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0