(1)「輝太郎」は、これまでにない早生で高品質の鳥取県のオリジナル品種であり栽培技術の確立が求められている。
(2)「輝太郎」は、果芯部に空洞が発生することがあり対策が求められている。
(3)果樹は、苗木を植栽してから採算が取れるまでに時間がかかるため、早期成園化の技術が求められている。
(4)施肥では、元肥を施用しない省力・低コスト化に向けての試験要望がある。
(5)「西条」では、加工に適した溝の少ない系統選抜の要望が望まれている。
(6)雄花の着生が少なく安定生産できる「花御所」の系統選抜に対する期待が大きい。
(1)新品種「輝太郎」の栽培技術の確立
・空洞果・黒変果軽減のための技術開発
・後期生理落果の対策
・早期成園化技術の開発
・「輝太郎」に適した施肥体系の検討
・出荷時期の前進化技術の開発樹上軟化軽減
(2)西条の生産安定と系統選抜
・樹上軟化落果の低減対策
・加工に適した溝の少ない系統の選抜
(3)富有の省力栽培技術の確立
・富有に適した省力追肥体系の検討
(4)花御所の生産安定と高品質化技術の検討
・雄花の少ない優良系統の選抜(継続)
・へたすき・汚損果軽減のための技術開発
(1) 西条より早い時期に収穫できる鳥取オリジナルの甘柿新品種「輝太郎」が品種登録された。栽培マニュアルを作成し配布した。
(2)「西条」は、系統によって樹上軟化落果に差があり、優良系統を接ぎ木することで樹上軟化落果が軽減できることが分かった。
(3)溝の少ない系統を現地から収集し、選抜を開始した。
(4))雄花の着生が少ない「花御所」の有望系統が見つかり、現地試験を開始した。