1 事業概要
県中部の特産物としてスイカ、梨、らっきょう、ぶどう、白ねぎ、メロン、長芋等の農産物があるが、生産量、流通量の変動があった場合にも、安定的な需要を喚起し、大幅な価格の下落の防止、それによる生産者の経営安定に資するため、中部の農産物の消費拡大戦略を立案・確立するための調査研究を鳥取短期大学に委託する。
2 事業内容
(1)委託先:鳥取短期大学
(2)要求額:委託料 1,000千円/年度(平成27年度も同額予定)
(3)事業実施期間:平成26年度〜平成27年度
(4)調査研究内容(平成26年度)
研究項目 | 主な内容 | 必要経費 |
対消費地戦略 | 消費者、消費地を対象にした実態調査、情報発信戦略の研究、先進事例の調査研究 | 千円
290 |
生産地の魅力発信戦略 | 生産者の聞き取り調査、意見交換、ブランド化・魅力発信の事例調査・研究 | 108 |
デザイン戦略 | パッケージデザイン等の実態調査、新しいデザインの制作・提案、マスコットキャラクターの活用方法の研究 | 276 |
共通経費 | 会議費、事務用品、通信費 | 326 |
合計 | | 1,000 |
(5)年度別事業概要
平成26年度 | 平成27年度 |
・消費地の調査、発信方法の研究、提案
・生産者の調査、ブランド化調査
・デザインの企画、マスコットキャラクターの活用方法の研究 | ・生産物のブランド化の手法・導入方法の検討、発信方法の研究
・パッケージデザインの制作、キャラクターを活用した販促ツールの試作
・戦略提案の取りまとめ、報告書作成 |
3 現状・背景
○中部地区は県農業の中心地帯で、スイカ、メロン、イチゴ等の施設園芸作物、梨、ぶどう等の果樹、らっきょう、白ねぎ等の砂丘地作物等の多くの特産農産物がある。
○これらの作物の中には、耕作放棄地の活用、企業の農業参入等を背景として、生産量が増えている作物(例えば、らっきょう、白ねぎ等)があるが、その価格は、作況、消費動向により大きく変動している。
○一方、JA生産部等を中心とした、消費拡大対策のためのPR活動、新規加工品の開発等の取組を行っているが、価格安定のためにはさらに需要拡大を図る戦略が必要である。
○これまでに中部の特産農産物を対象とした消費動向、生産者の意向を詳細に調査したものはなく、既存の素材の魅力発信、新たな素材の開発等が求められている。
4 鳥取短期大学に委託する理由
(1)JA及び各生産部(生産者)において、消費地への農産物PR・消費拡大活動を行っている中で、より永続性があり、効果の高い消費拡大戦略の探求が必要とされているが、新たな調査や新規の戦略開発に対する負担が大きい。
(2)鳥取短大は生活学科、国際文化交流学科を中心として、農業関係の商品開発、委託研究、加工・活用に関する研究が豊富で実績もある。
(3)短大内に開設されている地域交流センターが研究を受託する予定。当センターは、産官学の連携、受託研究の受入れ等、「地域と共に歩む大学」を具現化する組織として設置されており、それぞれの研究者が専門分野を活かした活動をしている。
(4)地域再生の核となる大学づくりを目指し、地域との連携、地域に貢献できる人材育成を積極的に行う大学改革実行プランを進めている。