1.産学官によるコンソーシアムを設置し、以下の勉強会を開催し、県内企業の最先端技術活用及び新たな市場への参入可能性を検討する。
(1)勉強会1(Seminar セミナー)
『ウェアラブルデバイス』をメインテーマとして、その分野における最先端の講師による、セミナー形式の勉強会を開催する。
ウェアラブルデバイスを取り巻く最新ICT技術やビッグデータ活用等もテーマの一つとする。
勉強会では、最新技術トレンドや市場の動向、商品開発・部品供給の可能性等について学ぶ。
(2)勉強会2(Workshop ワークショップ)
『ウェアラブルデバイス』に関する新しい事業を展開するICTベンチャー等による事例発表・トークセッションにより、具体的な商品開発事例を学ぶ。
あわせて、コンソーシアムメンバーによる意見交換を実施し、県内における商品開発、新たな市場への参入の可能性を検討する。
2.上記勉強会で学んだ最新技術・市場動向等について、さらに具体的に理解を深めるため、先進的な研究機関・企業等を視察する。
1 ウェアラブルデバイスの例
(1)ブレスレット型
ブレスレットとして身につけ、身体の動きや体温、血圧、心拍数などの健康状態を記録することができる。
(2)めがね型
めがねに小型のディスプレイやカメラが取り付けられており、必要な情報を目の前に表示したり、目で見たままの光景を写真に撮ることができる。
(3)腕時計型
腕時計にディスプレイが付いており、時刻以外に付加的な情報を表示できる。スマートフォンと連動し、メールを受信したとき等に腕時計に表示できる。
2 ウェアラブルデバイスの活用事例
(1)健康管理
身体に見につけるデバイスによって健康状態をモニタリングし、運動が不足していれば適度な運動を促すなど健康増進に役立てる。特に高齢者が身につけることで、家族が離れていても健康状態を確認することができる。
(2)運動支援
身体に身につけるデバイスによって人の動き、運動量、スピード、進行方向などのデータを取得し解析することで、その運動における改善点を探ることができる。
(3)災害・救急・消防等現場支援
めがね型のデバイスを使うことで、手がふさがっている状況でもめがねのディスプレイで地図を見ることができる。また、個々のメンバーが見ている光景をリアルタイムに共有することができ、的確な行動、指示を出すことができる。