これまでの取組と成果
これまでの取組状況
◆境港の旅客数は一定水準が確保(2013年は前年比4%減、1便当たり平均249人)されている一方で、取扱貨物量は増加傾向(2013年は前年比9%増)にもあるも、日韓間の貨物やロシアからの輸入貨物の絶対水準は依然として低迷している。
◆運航会社は、定期運航を継続しながら収支改善に努めているが、競合航路の開設等の影響により、収益を支えてきた韓露間の売上が減少するなど、依然として損失を計上している。
◆当該航路は、地域経済の発展を支える基幹的なインフラであることから、支援を継続することにより、航路の維持・安定化につなげる。
これまでの取組に対する評価
◆環日本海貨客船航路は、これまでの定期運航の継続により、鳥取県と対岸諸国を結ぶ物流、観光のインフラとして、着実に定着し様々な波及効果をもたらしている。
◆日本海を横断しロシアと結ばれている貨客船航路として、安定運航が継続できているのは、この境港の航路のみ。運航会社の努力と関係する自治体の支援が重なり、官民挙げて支えてきた結果。
◆旅客、貨物の増加、運航会社の経営改善など、航路の運航状況は確実に安定化に向かっているが、束草〜ザルビノ・ウラジオ航路の開設、日韓間の貨物確保など、航路を取巻く環境は厳しくなっており、航路の安定化が急務となっている。