(1)日本から、アジア地域を中心に、多くの農林水産物やその加工品が輸出されている。
(2)農林水産省は、平成25年8月に「農林水産物・食品の国別・品目別輸出戦略」(2012年輸出額約4,500億円を2020年までに1兆円規模へ拡大)を策定し、今後、輸出拡大を推進していく方向。
(3)県内では、JA全農とっとりが二十世紀梨を中心に台湾、香港、アメリカ等へ、富有柿をタイへ、すいか・メロン・梨・柿等(複数品目の混載)をロシアへ輸出している。
(4)今年度は、香港向けのすいか・新甘泉の初輸出や台湾向けの新甘泉の輸出量の拡大等、輸出拡大に向けた新しい動きが出てきた。
(5)今後、海外輸出における国内の各県・産地間競争の激化が予想される。
(6)本県産農林水産物等の輸出拡大に向けた強化策が必要。
1 「食のみやこ鳥取県」海外輸出支援体制強化事業
県は、ジェトロ鳥取、県輸出支援機関及び「鳥取県農林水産物等輸出促進研究会」と連携を図りながら、海外輸出支援体制を強化する。
(1)事業実施主体 県
(2)事業実施期間 平成26年度〜平成27年度
(3)要求額 7,440千円
(4)事業内容
ア 農林水産物等の輸出支援窓口の一元化
⇒標準事務費対応
イ 鳥取県農林水産物等輸出戦略(仮称)の策定に必要な調
査活動
○国内輸出事例調査・・・行政機関、国内輸出企業
○海外市場調査・・・台湾、香港、タイ、シンガポール、ロシア ⇒標準事務費対応
ウ 輸出ビジネスパートナー候補の招へい
○招へい対象:台湾、香港、タイの現地バイヤー各3名
○内容:県内の産地や生産現場等の視察案内、県内輸出
取組者との意見交換・商談会の開催
⇒ジェトロ鳥取に対し、業務委託(3,320千円)
エ 「鳥取県」・「食のみやこ鳥取県」の情報発信
○海外PR用のDVD製作とパンフレット作成(英語、中国語
(台湾・香港)、タイ語、ロシア語仕様)
要求額:4,120千円
※文化観光局と連携
2 「食のみやこ鳥取県」輸出促進活動支援事業
県は、県内の農林水産物等輸出取組者の輸出促進活動を支
援する。
(1)事業実施主体 県内の農林水産物等輸出取組者
(2)事業実施期間 平成26年度〜平成28年度
(3)要求額 18,750千円
(4)補助対象経費
本県産農林水産物等の輸出促進のため、次のいずれかに必 要な海外での市場調査活動や販売促進活動等に要する経費と する。(ただし、輸出に係る各種認証取得に要する経費は除く。)
ア 輸出実績が3年以下であり、輸出拡大を進める品目(品種)
イ 新たな国・地域や販売店舗の掘り起こし
(5)県補助率 2/3 (国事業等で対応できる場合、
その補助対象経費については 1/6 )