1 CLT製品の開発・販路開拓の支援 (1,310千円)
(1)CLT製品の販売強化対策
県内企業によるCLT製品の販売強化に向けた取組を支援する。
○JAS認定の取得支援
新設されたCLTのJAS規格に準拠した製品を生産するため、工場のJAS認定取得を支援
(要求額) 400千円
審査料、検査料等 800千円×補助率1/2
(実施年度)平成26年度
○販売推進員の配置
関東・東北方面への販路拡大を図るため、販売推進員1名の配置を支援
(要求額) (5,000千円)
地域人づくり事業(商工労働部)を活用予定(平成26年度)
(実施年度)平成26〜28年度(3年間)
(2)鳥取発の新たなCLT製品の検討
2 リフォーム・マンション向け内装材の開発・販路開拓の支援 (3,000千円)
○森林整備を進めていくためには、木材の出口対策が重要であり、特に良質材の利用先を広げるための取組みが必要
○そのためには、市場ニーズにマッチし、付加価値をもった県産材製品の開発・販路開拓を支援することが必要
■CLTの生産技術を有する県内企業を核にした新製品の開発
○欧米を中心に利用が急増しているCLTは、木材の需要拡大につながる技術として日本でも利用が期待されている
・ヨーロッパ等では、CLTによる中高層建築物が建設されている
○国内での普及に向け、今後数年かけて建築基準法等の関係法令が整備される見込み
・平成25年12月にCLT(直交集成板)のJAS規格が制定されたところ
○県内企業が生産するCLT製品の販売強化を図ることで、原木消費の増加や製材所等との連携が生まれ、県内の林業・木材産業の活性化につながる
・新設されたJAS規格への対応と販売体制の強化により、販路拡大が期待される
○関係法令の整備を見据え、県内企業が有す技術を活かし、県外大手メーカーとは差別化した新たなCLT製品を開発することで、県産材の新たな需要を開拓
・新たなCLT製品に必要なラミナ(CLTを構成する挽き板)は、県内の製材所から調達するため、木材産業全体の活性化が期待される
・鳥取発のCLTの生産・販売を目指した関係者の動きも出つつあるが、技術や強みを活かした製品開発の方向性を見極めることが必要
■鉄筋コンクリート造・鉄骨造建物へ利用できる内装材製品の開発
○人口減少・世帯数減少に伴い、中長期的な住宅着工戸数は減少
・大手シンクタンクによると、2020年度には1996年度の約半分の約83万戸になると予測
○マンションリフォーム等の需要は増加傾向
・業界団体によると、2020年度には2010年度の2倍の市場規模になると予測
○県産材の利用先として、マンションリフォーム等にすぐに活用できる製品へのシフトも必要
・県内の製材所グループでは、乾燥技術等を活かし、県産材の無垢材を生産
・県内にある大手建材メーカーの生産工場では、合板等をベースにした内装材を生産
・大手建材メーカーの有する防音等の技術を活かし、県内製材所が生産した製材品を内装材として商品開発する動きがある