事業名:
豊かな海づくり事業(未利用海藻ほりおこし調査)
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水産振興局 栽培漁業センター 生産技術室
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事業費(A) |
人件費(B) |
トータルコスト (A+B) |
正職員 |
非常勤職員 |
臨時的任用職員 |
26年度当初予算額 |
1,711千円 |
5,417千円 |
7,128千円 |
0.7人 |
0.4人 |
0.0人 |
26年度当初予算要求額 |
1,711千円 |
5,417千円 |
7,128千円 |
0.7人 |
0.4人 |
0.0人 |
25年度当初予算額 |
2,289千円 |
4,766千円 |
7,055千円 |
0.6人 |
0.4人 |
0.0人 |
事業費
要求額:1,711千円 (前年度予算額 2,289千円) 財源:単県
一般事業査定:計上 計上額:1,711千円
事業内容
1 事業概要
これまで本県沿岸に大量にありながら、ほとんど利用されてこなかった有用海藻を素材に、漁業者による6次産業化(一次加工・販売)によって付加価値を見出し、漁村に新たなビジネス(海版葉っぱビジネス)を創出するための技術的支援を行う。
【取組内容】 | 1 資源量(収穫可能量)の推定調査
2 効率的な収穫方法(高収穫、高品質、枯渇防止)の確立
3 増産(増養殖)技術の確立
4 高付加価値(一次加工)手法の確立
5 上記情報、手法の普及 |
【対象種】 | アカモク、ヒジキ、フサイワズタ、ハバノリ等 |
【調査期間】 | 平成24−26年度 |
2 現状及び今後の取組み
対象種 | 現状(成果) | 今後の取組み |
アカモク |
- 県漁協泊支所で新たにビジネス化。
- 商品価値を損なわない一次加工方法の試験を実施。
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- 増養殖試験
- 高収穫技術実証試験
- やる気のある漁業者、漁協への普及
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ヒジキ |
- これまで本県でほとんどみられなかったヒジキ群落が赤碕海岸等で拡大。
- 赤碕町漁協と共同で養殖試験を行い、短期収穫できる可能性を得た。
- 赤碕町漁協がヒジキの特産化に向けて商品開発中。
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フサイワズタ |
- 「海ぶどう」として市場ニーズが高いが、H25年度は不良で漁獲実績なし。
- 陸上養殖試験で夏期の陸上養殖の可能性を得た。
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- 陸上養殖試験
- 商品価値の高い一次加工、出荷方法の検討
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その他の海藻 |
- 県漁協酒津支所の漁業者がカヤモノリ、ハバノリ、アオサ、ムカデノリ、クロモ、フトモズク、ワカメを一次加工して出荷。
- 県漁協酒津支所の漁業者がテングサ類を採集し、社会福祉作業所が一次加工して販売。
- 赤碕町漁協の漁業者がワカメの雌株を乾燥させたものを商品化。
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- より高品質な一次加工方法の検討、指導
- さらなる未利用有用海藻の見出し
- ハバノリ養殖試験
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3 期待される効果
国民の健康指向を背景に、鳥取県の新たな水産物が創出され、海藻の消費拡大、消費者の健康向上に繋がる。
- 漁業者による未利用海藻を活用した6次産業化を推進し、収益性の低下した沿岸漁業に新たなビジネスを創出し、漁業者の所得向上に繋がる。
<参考>
図1 養殖試験で収穫されたアカモク
図2 赤碕海岸で群落拡大中のヒジキ
図3 陸上養殖試験中のフサイワズタ
図4 湖山池で増殖したスジアオノリ
本事業の取組状況、現状、今後の取組予定
対象種 | H25年度県栽培漁業センターの取組み | 現状(成果) | 今後の取組み |
アカモク | <加工業者>
- 収穫時期別に付着生物の除去方法に関する試験を実施。
<県漁協酒津支所>
<赤碕町漁協>
- 漁業者に対し、アカモク漁場、刈取り方法、収穫適期の見極め方を助言、現地指導。
<県漁協泊支所>
- 天然アカモク漁場探索
- アカモク養殖試験
- アカモクビジネス立ち上げ(収穫〜一次加工方法)現地指導
- 増殖方法の現地指導、経過観察
| <加工業者>
<県漁協酒津支所>
- 収穫適期に収穫し、収穫量、出荷量は横ばい。
- 増殖場では多数のアカモク幼体を確認。
<赤碕町漁協>
- アカモク収穫量が増加。アカモクとクロモを使用した独自の商品を道の駅等で販売中。
<県漁協泊支所>
- 今年度〜ビジネスを立ち上げ一次加工品210kgを出荷。
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- 高収穫技術実証試験
- 増養殖試験
- ビジネス化されてない地区への普及
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ヒジキ | <赤碕町漁協>
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- これまで本県でほとんどみられなかったヒジキ群落が赤碕海岸等で拡大中。
- 赤碕町漁協と共同でヒジキ群落拡大のため、ヒジキ畑づくりや養殖試験を実施中。
- 赤碕町漁協がヒジキ特産化に向けた商品を開発中。
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フサイワズタ |
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- 「海ぶどう」として市場ニーズが高く、H24年度はごく少数の漁業者が資源枯渇に配慮した収穫方法により少量収穫、出荷したが、H25年は不良で出荷実績なし。
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- 養殖業者と共同で陸上養殖試験
- 商品価値の高い一次加工、出荷方法の検討
- 漁業者への普及
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その他の海藻 |
- 各漁協や採藻漁業者に、ハバノリなどの未利用有用海藻の紹介や、一次加工方法を助言。
- ハバノリ養殖試験
- 湖山池漁協にスジアオノリの加工方法を現地指導
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- 県漁協酒津支所の漁業者が、カヤモノリ、ハバノリ、フトモズク、クロモ、ワカメを独自に開設した一次加工場で一次加工して出荷。
- 県漁協酒津支所の漁業者がテングサ類を採集し、社会福祉作業所が一次加工して販売。
- 赤碕町漁協の漁業者がワカメの雌株を乾燥させた商品を開発、販売に至った。
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- より高品質な一次加工方法の検討、指導
- さらなる未利用有用海藻の見出し
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これまでの取組と成果
これまでの取組状況
1 アカモク
・H25年度は県漁協泊支所のビジネス立ち上げ(漁場探索、収穫方法、一次加工方法)について現地指導による支援を実施した。
・県漁協酒津支所および泊支所で増殖策の指導を行った。
・異なる塩分処理が加工品の色調に与える影響について試験を行い、結果を漁協や企業へ報告した。
2 ヒジキ
・赤碕町漁協と共同で養殖試験を実施。
・加工されたヒジキを用いたメニューを漁協が開発中。
3 フサイワズタ
・陸上養殖の可能性を探るため、試験を開始。
4 その他未利用海藻
・県漁協酒津支所や赤碕町漁協の漁業者に対し、ハバノリ類、カヤモノリの加工方法について指導や情報提供を行った。
・ハバノリの養殖試験に向けた培養や種付けを実施中。
・湖山池漁協にスジアオノリの加工方法を現地指導。
これまでの取組に対する評価
1 アカモク
・H24年は赤碕、H25年度は泊地区でビジネスが立ち上がり、出荷量は約5dまで増加。
・一次処理方法の試験結果を基に加工業者がマニュアル改訂中。
・加工業者の需要に応えるには、更なる増産体制の構築が必要。
2 ヒジキ
・養殖試験では、H24年度に比べ短期間で収穫量が大幅に増加した。今後、漁協が増殖目標を達成できる増殖方法の改良が必要。
3 フサイワズタ
・夏場に井戸海水でも陸上養殖が可能な可能性を得た。
4 その他海藻
・上記以外の未利用海藻についても、商品として利用できるよう、漁業者へ収穫場所や収穫方法、加工方法について普及を図っていく必要がある。
工程表との関連
関連する政策内容
収益性の高い漁業(高級魚・6次産業化等)の創出と普及
関連する政策目標
未利用海藻(アカモク・ヒジキ等)の6次産業化創出支援:3地区
財政課処理欄
要求額の財源内訳(単位:千円)
区分 |
事業費 |
財源内訳 |
国庫支出金 |
使用料・手数料 |
寄附金 |
分担金・負担金 |
起債 |
財産収入 |
その他 |
一般財源 |
前年度予算 |
2,289 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
3 |
2,286 |
要求額 |
1,711 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
3 |
1,708 |
財政課使用欄(単位:千円)
区分 |
事業費 |
国庫支出金 |
使用料・手数料 |
寄附金 |
分担金・負担金 |
起債 |
財産収入 |
その他 |
一般財源 |
計上額 |
1,711 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
3 |
1,708 |
保留 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
別途 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |