1 経緯
平成26年9月に発生した有害赤潮により、漁協等の懸命な防除活動にもかかわらず、県西部を中心とした磯場(琴浦町〜大山町付近)の魚類やアワビ、サザエ等の水産資源に被害が確認された。
2 目的
有害赤潮が発生した場合の体制を強化するため、資機材の整備を行う。また、被害を受けた地域は、アワビ、サザエの主な産地であり、種苗放流数を増やして積極的な資源の早期回復を図る必要があることから、種苗購入費への支援を行う。
3 事業概要
(1)実施期間 平成26年度〜29年度(4か年)
※磯場資源緊急回復事業の事業実施期間は資源回復が見込まれるまでの3か年とする
(2)事業内容
赤潮被害緊急対策事業
項 目 | 内 容 | 事業
主体 |
【防除支援】
赤潮被害防除体制整備事業
(H26のみ)
1,560千円
| 防除作業を迅速に広範囲で行い、有害赤潮を短期間に駆除するため、防除剤(粘土剤)、散布用水中ポンプ、散布用発電機を追加。
※東部・中部・西部に各2セット追加設置(1セット:水中ポンプ1台+発電機1台)
| 県 |
【被害支援】
磯場資源緊急回復事業
(債務負担行為:H27〜H29)
15,258千円
| 被害を受けた地域がアワビ、サザエの種苗を購入する場合(アワビ:49千個/年、サザエ:270千個/年を限度)に、従来スキームとあわせ、購入費の2/3を3年間支援。
○補助スキーム
漁協等の種苗購入費支援 |
従来
スキーム (栽培漁業地域支援対策事業)
県(1/2) | 被害支援
県(1/6) | 漁協 (1/3)
市町村の任意補助あり |
| 漁協
|
9月補正要求内容
(1)補正要求額 1,560千円
(2)債務負担行為 15,258千円
平成27年度 5,086千円
平成28年度 5,086千円
平成29年度 5,086千円
計 15,258千円
〈参考:有害赤潮への主な対応〉
9/12 有害赤潮注意報発令
9/16 有害赤潮警報発令、監視体制を強化。
9/18 大山町〜琴浦町沿岸へ漂着。防除作業の実施。
9/19 防除作業の実施。被害状況の確認。県漁協が対策本部を設置。
9/20 防除作業の実施。