これまでの取組と成果
これまでの取組状況
<取組状況>
・平成17年11月から実施されている塩分導入実証試験に対応して、湖山池及び湖山川水門上下流に於いて、定置網を用いて魚類相及び水質の変化を観測している。
・平成20、21年に発生した池内の臭対策のため、池内4カ所でフナ、ワカサギ及び底の泥を採集し、悪臭成分の量を測定し、発生場所の特定とその原因を調査した。
・湖内の塩分濃度が上がったことから、ヤマトシジミの資源創出策のための試験に着手した。
・湖山池内の漁業上重要資源であるワカサギ・シラウオ等の資源状況について調査を行った。
<現時点での達成度>
・魚類相及び水質調査・・・魚の種類は海産由来のものが若干増加傾向にあったがH22年、23年と減少した。
・水質は夏期に池底部で貧酸素層が発生する。
・ヤマトシジミ増殖試験・・・池内および湖山川で稚貝が育っていることが確認された。また、特別に湖山川水門の操作を行わなくても産卵・稚貝が発生することが確認された。
これまでの取組に対する評価
<自己分析>総評
・本試験により、塩分導入が湖内の環境や魚介類へ与えた影響を把握することが可能となった。
・ヤマトシジミの増殖については、稚貝が湖内及び湖山川で確認された。
<自己分析>各論
・水質調査・・・貧酸素水塊の動向がなどが明らかとなった。
・魚類相調査・・・湖内の魚類相の変化、重要資源の動向調査が明らかとなった。
・ヤマトシジミ増殖試験・・・シジミ資源は創出されたものの、漁業が開始できるまでの増殖手法を明らかにする必要がある。
・資源状況調査・・・重要資源(ワカサギ・シラウオ・テナガエビ)の基礎的(産卵場・時期など)なデータが取得できた。