現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成26年度予算 の 水産振興局の浮魚資源変動調査
平成26年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:水産業費 目:水産試験場費
事業名:

浮魚資源変動調査

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水産振興局 水産試験場 漁場開発室  

電話番号:0859-45-4500  E-mail:suisanshiken@pref.tottori.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
26年度当初予算額 11,674千円 28,634千円 40,308千円 3.7人 2.5人 0.0人
26年度当初予算要求額 14,074千円 28,634千円 42,708千円 3.7人 2.5人 0.0人
25年度当初予算額 10,888千円 33,365千円 44,253千円 4.2人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:14,074千円  (前年度予算額 10,888千円)  財源:単県、受託10/10 

一般事業査定:計上   計上額:11,674千円

事業内容

1 事業内容

1−1 浮魚類モニタリング調査

     下表に示すとおり浮魚類(*)資源量のモニタリングを行う。
    *浮魚類:海の表層、中層に生息する魚介類(アジ、サバ、イワシ類、クロマグロ、ブリ、スルメイカ等)
    調査項目
    内容
    主な対象種
     市場調査・漁獲統計の収集
    ・水揚物の生物測定
    アジ、サバ、イワシ類、クロマグロ、スルメイカ
     民間漁船調査・操業情報の収集
    ・漁場水温の収集
    アジ、サバ、イワシ類
     試験船調査・来遊量調査
    ・卵稚魚調査
    マアジ幼魚、イワシ類仔魚、クロマグロ仔魚、スルメイカ(用船)

    1−2 浮魚類の資源変動要因解析に向けた応用研究
     従来の浮魚類のモニタリングに加えて、資源変動予測の精度を向上させるための応用的研究をマイワシを対象に行う。
    (資源評価の予算で増額要求中:900千円)
    研究項目
    内容
    対象種と予算
    マイワシの耳石安定同位体分析耳石の酸素安定同位体比を分析することで成長に伴う水温履歴を調べ、マイワシの回遊生態を検証する。マイワシ
    受託費
    (資源評価)

    本分析は、ごく微量の炭酸カルシウム(耳石の主成分)を削り出し、高精度で酸素安定同位体比を測定する必要があるため民間企業の技術では分析が不可能である。そのため、微量の検体を高精度で分析する技術を有する国立茨城工業高等専門学校に分析を委託する。

2 必要性

浮魚資源変動調査

○浮魚資源は周期的に大きく変動するため、生産・流通・加工業者は、その変動を事前に把握し、素早く対応しなければ経営に大きな支障をきたす。
○浮魚資源を守りながら安定的に漁獲していくためには、適正な漁獲可能量を漁業者に示す必要がある。
○浮魚資源の変動は水産業のみならず地域経済や社会活動にとても大きな影響を与える。
○クロマグロは国際的な資源管理対象種であり、規制内容によっては地域経済への打撃が大きいため、正確な資源情報を蓄積しておく必要がある。
○マイワシ資源は1990年代以降、低位水準で推移してきたが、近年資源回復のきざしがみられている。境港にはマイワシをはじめとする浮魚類の冷凍・加工施設が集中しており、企業の設備投資に向けてマイワシの資源回復が本格的なものかどうかを見極める必要がある。
○イカ釣り漁業は本県の重要な沖合漁業の一つであるが、近年の燃油高騰により厳しい経営を強いられている。燃油のかからない沿岸域での漁場探索を行い、低コストのイカ釣り漁業を支援する。

3 事業効果

○浮魚資源を末永く安定的に利用できる。
○地域経済の安定に貢献できる。
○計画操業による加工原料の安定確保により、貴重な特産品を安定して供給できる。

4 経費

人件費
5,306千円
非常勤職員(職類型カテゴリD)
1名
非常勤職員(職類型カテゴリA)
371人日
報償費
144千円
委託料
3,300千円
標準事務費(枠内)
5,324千円

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

・毎年、国および都道府県の試験研究機関とともに浮魚類の資源評価を行っている。

・資源評価結果に基づき浮魚類の漁獲可能量(TAC)を決定し、資源管理を行っている。

・資源の回復の兆しがあるマアジについては資源管理計画による取組を実践している。

・漁海況連絡会議を県内で年3回行っている。

・クロマグロについて資源および産卵場調査を行い日本海産クロマグロの生態解明に努めている。

・水産総合研究センタ−および島根県と連携して「マイワシ検討会」を開催し、日本海産マイワシの生態解明に努めている。

これまでの取組に対する評価

・資源評価は年々精度が高まっている。

・資源評価に基づく管理を実践することで、近年、アジ、サバ、イワシ類は除々に増加の兆しがみえている。

・マアジ資源回復計画の実践など、漁業者の資源管理への意識が高まってきている。

・年3回の漁海況連絡会議は、漁業経営、加工原料確保の参考にるると評価を受けている。

・日本海で巻き網により漁獲されたクロマグロは境港に殆ど水揚げされることから生態解明の研究を進めることは重要である。

・かつてマイワシの豊漁により境漁港は水揚げ量日本一の地位にあった。マイワシ資源の回復は境港の水産業振興に深く関与しており、その資源変動予測の精度を高めることは重要である。

工程表との関連

関連する政策内容

魚を絶やすことなく、資源を大切(有効)に利用するための漁獲方法の開発(資源管理の推進)。燃油高騰に耐える漁業経営体への技術・研究支援。

関連する政策目標

沿岸漁業および巻き網漁業にとって重要な魚種であるマアジの資源回復を図る。春・秋季におけるスルメイカ漁場調査。


財政課処理欄


 スルメイカ漁場探索調査(用船)については、国の省燃油活動推進事業の活用を検討してください。

要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 10,888 0 0 0 0 0 0 6,750 4,138
要求額 14,074 0 0 0 0 0 0 7,271 6,803

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 11,674 0 0 0 0 0 0 7,271 4,403
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0