1 事業の概要
漁協による井戸海水を活用した活魚水槽の整備等による水産物の安定供給体勢の整備を目的として、漁協が実施する井戸海水試掘調査にかかる経費を補助する。
2 事業の背景
○水産振興局の政策戦略として「多品種・高品質の水産物を供給できる力(養殖機能・ストック機能の強化を含む)」を柱の一つとした強い産地への構造改革を掲げている。
○現状の漁業者の抱える課題として、海水取水・冷却・滅菌設備の整備・維持費(電気代、定期的な部品交換等)が高額であること、高水温期には魚がへい死すること、生海水は生活排水の影響を受けるなど水質が不安定であること、波浪による破損・海中のゴミによる故障が多いことが挙げられる。
○井戸海水の導入により、年間を通じて水温が一定かつ清浄(細菌、ウイルス等の汚染が少ない)な海水を安定して安価に利用することができるため、活魚水槽に利用することで、安心・安全な水産物の供給と高鮮度の活魚出荷、価格変動に合わせた出荷調整が可能となることが期待される。
○井戸海水の導入にあたっては、導入前に取水等の可能性調査(専門業者が試掘を行い分析する)が必要であり、リスクも高いことからその費用負担は漁協にとってハードルが高いため、県として支援を行う。
3 制度内容
4 要求額
2,100千円×1/3×1地区=700千円
井戸海水導入支援事業補助金 700千円