目的
災害を助長させない維持管理の推進
1.雑木伐開
河道内に繁茂した雑木が、台風等の次期出水により流水の疎通を害し、溢水等により施設及び背後地に被害を及ぼす恐れがあり、早急に伐開除去が必要な箇所を実施する。
(原則として、河積阻害率が35%以上の箇所について実施)
2.河床掘削
河道内に堆積した土砂が、台風等の次期出水により流水の疎通を害し、溢水等により施設及び背後地に被害を及ぼす恐れがあり、早急に掘削除去が必要な箇所を実施する。
(河積阻害率が20%以上の箇所について実施)
3.満砂除石
満砂ダム対策は、砂防堰堤上流に土砂が堆積し、次期出水時に土石流を十分捕捉できない箇所に限り土砂の除去を行う。
4.砂防・急傾斜施設修繕
既存の砂防・急傾斜施設について、老朽化等により機能が低下している施設の修繕を行うことにより、災害を未然に防止する。
要求概要
雑木伐開:31箇所 C=54,980千円
河床掘削:20箇所 C=187,100千円
満砂除石:1箇所 C=5,000千円
砂防施設修繕:34箇所 C=286,000千円
急傾斜施設修繕:9箇所 C=82,000千円
合計:95箇所615,080千円
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
◆施設の老朽化等により従前の機能を果たせなくなった砂防・急傾斜施設について、砂防ボランティアや職員等による現地点検の結果を踏まえ、修繕等の必要な対策を実施。
◆限られた予算の中で対策を進めていくために、保全対象、危険度等を数値化して事業実施の優先順位を定めており、順位の高いものから順次対策を実施。
これまでの取組に対する評価
◆国の施設災害復旧事業等と合わせて必要な対策を行ってきたことで、施設破損等による周辺地域への被害は未然に防いできた。
◆今後も砂防施設が増加していく中で、定期的な点検と計画的な補修により適切に施設を管理し、地域の安心・安全を図っていく必要がある。