1 事業目的
鳥取・岡山両県で、首都圏において共同でアンテナショップを開設し、両県の物産の展示・販売や両県の食材や食品など軽飲食の提供、観光・移住情報の提供・発信、ビジネスセンターの運営等を行う。
2 事業内容(経常経費)
(1)共同アンテナショップの機能
(ア) 両県の優れた食材・食品その他の特産品を展示・紹介・販売する機能(物販店舗)
(イ) 両県の地酒や県産食材・食品で作った軽飲食物を提供する機能(軽飲食店舗)
(ウ) 両県の市町村や事業者、関係団体等が、それぞれの物産の製作実演や試食販売、独自の文化・芸能の公演、観光や移住に関するイベント等を開催する機能(催事スペース)
(エ) 両県の観光や移住等に関する説明・案内や情報提供、相談対応等を行う機能(観光・移住コーナー)
(オ)両県の企業の首都圏における情報収集や受注開拓、販路拡大等、新たなビジネスチャンスの開拓を支援する機能(ビジネスセンター)
(2)運営協議会の設置
共同アンテナショップの機能を円滑に行うため、運営協議会を設置し、施設の管理・運営を行う。
ア 担任事務
・アンテナショップの設置に係る調整等に関する事務
・アンテナショップ全体の管理に関する事務
・アンテナショップ内の各施設間の調整に関する事務
・アンテナショップ内に設置する催事スペース、観光・移住コーナー及びビジネスセンターの運営に関する事務
・その他アンテナショップの設置及び管理・運営を円滑・適正に行うため必要とされる事務
イ 職員の配置
(ア)常勤の県職員・・・1名(2名)
(イ)非常勤職員・・・・2名(4名)
※( )内数字は、鳥取・岡山両県を合わせた人数
※鳥取県配置の非常勤職員のうち1名は、現店舗から移行するため、今年度は1名分(7か月分)を要求。
報酬 1,445千円
共済費 229千円
(3)運営経費
施設の維持管理に要する経費
協議会負担金 | ア 光熱水費 7,126千円(7か月分) |
イ エアコンフィルター清掃費 76千円(7か月分)
※2か月に1回実施。 |
ウ 電話・FAX/インターネット利用料 850千円(7か月分) |
エ コピー機使用料 215千円(7か月分) |
オ 県内事業者等との商談 810千円 |
カ 情報発信経費 5,000千円 |
計 14,077千円 |
その他 | キ HP保守管理 601千円(1,202千円×1/2) |
ク 催事出展者旅費支援 1,750千円(3,500千円×1/2) |
ケ チャレンジ商品販売委託 1,565千円(3,130千円×1/2) |
コ 標準事務費(枠内) 1,390千円 |
計 5,306千円 |
合 計 19,383千円 |
※ア〜カは、運営協議会への負担金。
※キ〜ケは、共同アンテナショップ出店が見込まれる下半期からの経費を計上。上半期分は、別途、「鳥取県東京アンテナショップ運営事業」で要求。
(4)アンテナショップ運営会議
県内事業者及び有識者等の意見を聞く場を設け、アンテナショップ運営の一助とする。
・委員報酬 @8,900円×7人=62,300円≒63千円
・委員旅費 @60,000円×7人=420千円(費用弁償)
3 事業内容(臨時的経費)
(1)共同アンテナショップの整備
・基本設計(運営事業者の意見反映)
3,521千円×1/2=1,761千円(委託料)
・実施設計費
12,000千円(工事費の10%)×1/2=6,000千円(委託料)
・工事費 120,000千円×1/2=60,000千円(工事請負費)
(2)オープンイベントの開催
・オープン記念イベントの開催 5,000千円
4 アンテナショップ設置物件について
(1)名称 新橋センタープレイス
(2)場所 東京都港区新橋一丁目11番7号
(3)規模 941.35平方メートル(1階354.01、2階587.34)
(4)仲介手数料 3,460千円
(5)敷金及び賃料 159,917千円
5 運営事業者の選定
運営事業者選定委員会を設置し、物販店舗及び軽飲食店舗の運営事業者を選定する。
・委員報償費 @8,900円×7人=62,300円≒63千円
・委員旅費 @60,000円×7人=420千円(費用弁償)
6 事業費
事業費 258,161千円
(内訳)
・共同アンテナショップ整備に係る経費 67,761千円
・共同アンテナショップ運営に係る経費 27,023千円
(オープニングイベント、運営事業者選定に係る経費を含む)
・物件に係る経費 163,377千円
(仲介手数料及び敷金含む)
7 その他
○本要求は、現行東京アンテナショップの設置及びこれまでの運営実績を踏まえて積算したものである。
○共同アンテナショップは、これから基本設計の事務手続に入る(1月中旬)予定のため、不確定要素が多く、今後、補正対応が必要となる可能性がある。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
○これまでの取組状況
アンテナショップの機能(情報受発信・販路開拓)の強化及び店舗の魅力向上にため、これまでに以下のような取組を行った。
【情報受発信】
○催事出展しやすい環境づくり
アンテナショップに出向き、首都圏の消費者と接することでニーズを把握していただくことを目的に旅費の一部を支援するなど、催事出展しやすい環境を整備
○マスメディアを活用した情報発信
・雑誌、テレビ等で鳥取県の物産や観光の魅力を発信
○アンテナショップで収集した情報の県内事業者への伝達
・アンテナショップ報告会(年1回)を開催
○他県と連携した取組
・アンテナショップフェスティバルへの出店(H22〜)
・広島県アンテナショップと連携したスタンプラリーの開催(H25.8)
○首都圏イベントへの出店
首都圏で開催されたイベント等にアンテナショップが出店し、鳥取県産品をPR
【販路開拓】
○「チャレンジ商品コーナー」の設置
物販店舗内に「チャレンジ商品コーナー」を設置し、小規模事業者が作った商品や新商品等を販売
これまでの取組に対する評価
次のようなアンテナショップ効果が出てきており、今後も引き続き、機能強化の取組を進めていく必要がある。
【情報発信】
○テレビ、雑誌等に取り上げられるなど、県情報の発信に効果。
【情報受信】
○アンテナショップで収集した情報を県内事業者に伝達し、新商品開発や商品改良に取り組んだ事例が生まれた。
<事例>
・首都圏の消費者の嗜好に合わせて塩らっきょう漬けの開発
・持ち運びしやすい少量のパッケージの開発 など
【販路開拓】
○アンテナショップで販売している商品を首都圏の卸小売業や外食店等に紹介し、採用決定など、販路開拓に成果
<事例>
・首都圏百貨店通信販売で県内白イカの一夜干しやらっきょう甘酢漬けなどの採用が決定
・オフィス用品通信販売で鳥取県の加工品の採用が決定
・都内フランス料理店でソーセージや卵などの採用が決定 など
【地域活性化】
○これまで県内しか目を向けていなかった事業者が、アンテナショップで商品を販売する機会を得、評価されたことで、首都圏での販売に向けて意欲的に取り組む事業者が増えるなど、地域に活気をもたらす事例も生まれている。
【その他】
○県内の中高生が販売体験や地域のPRを行い、体験学習の場として活用