現状と問題点
県ではこれまでも、福祉の観点から障がい者や高齢者に対し安全で利用しやすい道路の整備を目的として、障がい者団体等の関係機関と協議しながら、バリアフリーに取り組んでおり、一定の効果が認められている。
しかし、特定の人々を対象としているため整備範囲が限定され、その他多くの歩行者に対し必ずしも十分な整備とは言えない状況にある。
こういった中、平成26年度には鳥取県内の各地を会場とした「全国障害者芸術・文化祭とっとり大会」が開催されることとなっている。
開催期間 | 平成26年7月12日(土)〜11月3日(月・祝) |
場所 | 東部 | とりぎん文化会館、県立博物館など:7月12日〜 |
中部 | 倉吉博物館、倉吉未来中心など:8月9日〜 |
西部 | 米子市美術館、米子市文化ホールなど:9月6日〜 |
そのため、多くの方が利用すると想定される歩道の動線を再点検し、誰もが利用しやすい環境としていく必要がある。
整備の必要性
近年、歩道等の整備にあたっては、誰もが利用しやすい構造で整備を行っているが、古くに整備されたものは利用しづらい箇所が多く残っている。
そのため、駅から大会会場までの主なルートを中心に、横断歩道手前の縁石の構造、バス停の正着性について、再度点検し対策が必要な箇所で対策を実施する。
実施にあたっては、障がい者団体等の意見を聞きながら、対策内容や箇所選定を行う。
事業内容
バリアフリーを目的とした視覚障がい者誘導ブロックの設置、段差解消、利用しやすいバス停等の歩道整備を行う。
○大きな大会が予定されている地区を中心に対策工事を実施。
・車イスに配慮した縁石の設置
(車イスの車輪部分は、2cmの段差をゼロに)
東部 2百万円(約10万円/箇所×20箇所)
中部 5百万円(約10万円/箇所×50箇所)
西部 5百万円(約10万円/箇所×50箇所)
合計 12百万円
・バス停の正着性の向上
(テラス設置、歩道高さ20cm→15cmなど)
12百万円(8箇所)
○身体障がい者団体から要望のあった箇所についても継続して歩道のバリアフリー化を推進。
・国道179号外(米田町外) 17百万円
・米子停車場線(明治町〜加茂町)25百万円
・皆生西原線(上福原) 42百万円
小計 84百万円
合計 108百万円
箇所表