終了の理由
試験実施期間を終了し、一定の成果が得られたため。
事業概要
1 有機栽培技術の確立
・有機栽培での肥培管理と病害虫防除法を組み立てる。
・砂畑での堆肥等を用いた土作り法を開発する。
・乾腐病(腐れ)に強い等、有機栽培に適した品種を選抜する。
2 生産コスト低減栽培技術の確立
・慣行肥料体系を見直し、効率的な肥料体系を組み立てる。
・乾腐病に強い品種を選抜し、病害防除費用、回数を削減する。
・単位面積当り収量を増加させ、収量の安定化を図る。
・省力型の施肥方法、定植方法を検討し労働時間を削減する。
得られた成果
・基肥を削減しても、収量に影響はなかった。
・生育初期の肥料は、植物体に吸収される量は少なかった。
・現地で栽培されている品種の中で、洗い出荷向きの1品種を優良系統の候補として選抜した。
・春潅水により収量が無潅水と比較して約20%増加した。
・有機栽培では、慣行の収量と比較すると約7割程度だった。
今後の課題
・今までの試験結果から、現在の慣行施肥体系は、施用した肥料成分の流亡が多いため、効率的な施肥法の開発が必要と考えられる。
・近年天候不順により、作柄が安定しないため、作柄安定のための栽培技術の開発が必要と考えられる。
・有機栽培は慣行栽培と比較すると収量面で劣るため収量向上技術が必要と考えられる。
・一般生産者が取り組みやすい特別栽培についても検討する必要があると考えられる。