1 事業概要
地震等災害時において、県内の情報収集や市町村、消防局、国等と情報伝達を行う防災行政無線(地上系)施設、設備の確保を図るため、無線局舎の耐震診断及び当該結果を踏まえた耐震補強計画の策定等を行うとともに、老朽化した局舎・鉄塔の改修事業
平成26年度6月補正予算において、5カ所の無線局舎の老朽改修工事を行い、そのうち3カ所については、鉄塔の補強工事を併せて行う。
事業全体概要
優先
順位 | 項目 | 内容 |
1 | 局舎耐震診断及び耐震改修 | 5カ所の無線局舎(S56以前に建設)
(鉢伏山、霊石山、古峠山(1)、孝霊山、城山) |
2 | 局舎老朽改修 | 9カ所の無線局舎の老朽改修(上記5カ所の他、八頭、空山、第二鉢伏、古峠山(2)) |
3 | 鉄塔老朽改修 | ・鉄塔、反射板の補修15カ所 |
※平成25年度に実施した局舎耐震診断結果により、局舎の耐震性は良好であったが、霊石山・鉢伏山・城山の鉄塔について部分補強が必要と判断された。
2 事業内容
平成26年度6月補正予算による事業内容
26
(6月補正) | 局舎老朽改修工事 | ・5カ所の無線局舎の老朽改修工事
(鉢伏山、霊石山、古峠山(1)、孝霊山、城山) |
鉄塔補強工事 | ・3カ所の鉄塔の補強工事
(鉢伏山、霊石山、城山) |
事業全体計画(経過・その他計画)
年度 | 項目 | 内容 |
25
(当初) | 局舎耐震診断及び補強計画の策定 | 5カ所の無線局舎の耐震診断及び補強計画の策定(鉢伏山、霊石山、古峠山(1)、孝霊山、城山)
※上記5カ所の局舎の耐震診断結果が良好であったため、先行して5カ所(鉢伏山、霊石山、古峠山(1)、孝霊山、城山)の老朽改修設計を実施し、強度不足が指摘された鉢伏山、霊石山の鉄塔の補強・老朽改修設計を実施、城山は柱脚補強の設計を実施) |
26
(当初) | 局舎老朽改修実施設計 | ・4カ所の無線局舎の老朽改修実施設計
(八頭、空山、第二鉢伏、古峠山(2)) |
鉄塔老朽改修実施設計 | ・1カ所の鉄塔の老朽改修実施設計
(西部総合事務所) |
27
(当初) | 局舎老朽改修工事 | ・4カ所の無線局舎の老朽改修工事
(八頭、空山、第二鉢伏、古峠山(2)) |
鉄塔老朽改修工事 | ・13カ所の鉄塔の塗装補修工事 |
3 経費
無線局舎(5カ所)の老朽改修工事及び無線鉄塔(3カ所)の補強工事費用
34,969千円(税込)
4 背景・目的
(1)背景
昭和40年代に整備した無線局舎及び平成3年に整備した鉄塔が老朽化したため、平成22年度11月補正において老朽化調査を実施した結果、対策が必要な箇所が報告された。また、昭和56年以前に整備した無線局舎(5カ所)については、現行の耐震基準を満たしていないと考えられるために耐震診断を行い、その結果に基づき耐震改修が必要な施設については、耐震補強と老朽改修を行うとともに、その他無線局舎(4カ所)施設については老朽改修を行う必要がある。
平成25年度に無線局舎(5カ所)の耐震診断を行ったところ、局舎自体の耐震性は良好と判断されたが、局舎の上部に設置されている無線鉄塔において一部強度不足が指摘されたため、補強を行う必要が生じている。
(2)目的
防災行政無線設備は災害発生時に必要な情報収集及び伝達を通じて地震、津波、風水害、火災、有事等による被害を未然防止、軽減及び適切な応急対策の実施を図ることができる重要設備であり、それを収容する局舎自体も災害時に破損することなく継続して運用可能な建築物である必要がある。このため地震被害を想定した耐震診断や診断を基にした補強・改修工事等を行い、災害に強い防災行政無線網の維持を目的とする。