平成26年4月13日には熊本県で高病原性鳥インフルエンザが発生。県が行った養鶏場の野鳥等侵入防止対策で防鳥ネットの整備が必要な農場が確認された。今年冬の渡り鳥の飛来シーズンまでに万全を期すため、夏期の間に侵入防止対策を行う必要がある。
また、平成26年3月13日に県内で初めて豚流行性下痢(PED)が発生し、全国でも発生が拡大していることから本県においても緊急に侵入防止・まん延防止対策を講じる必要がある。
(1)高病原性鳥インフルエンザ
平成26年4月13日(日)に熊本県で鳥インフルエンザが発生。確認された鳥インフルエンザウイルスH5N8は韓国で流行しているウイルスと同じ型であり、渡り鳥によって持ちこまれた可能性がある。
養鶏農場は野鳥侵入防止対策として、防鳥ネットを鶏舎、堆肥置き場等に設置するなどの対策をとっているが、今回家畜保健衛生所職員が実施した緊急調査では、網の劣化によるほつれ等が確認された。また、養鶏農場では、農場の出入口に消石灰等の消毒薬の散布、タイヤ消毒槽を設置する等の対応をしているが、鶏や卵の出荷、餌の運搬などでトラック等が農場へ入る際には、車体を含めてより徹底的な消毒を行う必要があり、動力噴霧器等により消毒することが必要。
現在、養鶏場は応急的に対処しているが、渡り鳥の飛来シーズンである今年秋までには万全にしておく必要がある。
(2)豚流行性下痢
平成25年10月から国内で発生した豚流行性下痢は一時終息に向かったものの、平成26年2月から再び発生が全国へ拡大している。国が各県の協力を得て今回の流行原因の調査、分析しているが、原因究明には至っていない。予防対策としては養豚農場に病気の原因となるウイルスを侵入させないことが重要。
養豚農場では、農場の出入口に消石灰等の消毒薬の散布、タイヤ消毒槽を設置する等の対応をしているが、豚の出荷や餌の運搬などでトラック等が農場へ入る際には、車体を含めてより徹底的な消毒を行う必要があり、動力噴霧器等により消毒することが必要。