1 事業概要
自然災害等により水道水の供給が停止した際に、予め登録した個人・企業所有の井戸を無償開放していただき、周辺住民の生活用水(飲料水以外の洗濯・入浴・トイレ等に使用する水)を確保する協力井戸の登録制度を実施する。
2 事業内容
(1)井戸の募集・申請の受付
井戸の募集・受付を県下市町村と連携して行う。
(2)水質検査の実施
申請時に水質検査を実施する。
(3)井戸の登録
申請書及び水質検査結果書をもって井戸の登録を行い、登録井戸の一覧表を作成する。
(4)井戸マップの作成
登録井戸の場所を示す井戸マップ(とっとりWebマップを活用)し、県民への情報提供を行う。
(5)井戸の開放
災害発生等により水道からの給水が停止した際、登録者は無償で井戸を解放し、周辺住民に周知するため井戸標識(案内板)を掲示する。
3 要求額
水質検査委託費:540千円
※平成26年度登録井戸数:100井(見込)
4 目的・背景
○東日本大震災及び阪神・淡路大震災時に水道施設が被災し、復旧までに数週間を要したため、長期間にわたり生活用水が確保できない事態が生じた。
○県内の上水道における基幹管路の耐震化適合率は22%(平成22年度末)と低く、管路が被災し、断水が発生した際には公的な応急給水が行われることとなるが、飲料水の確保が最優先となるため、十分な生活用水の確保は困難と考えられる。
○そのため、個人・企業が保有している井戸を、災害発生時に無償開放していただくことで、周辺住民の生活用水を確保するとともに、災害発生時の公衆衛生の維持を図ることを目的とする。
○平成24年度に県内市町村と検討会を開催。
○平成25年度10月時点で岩美町、若桜町、日吉津村、大山町が県と連携して実施する方針を示しており、25年度中に登録制度を開始する予定。
○平成26年度は、上記4町村に加え他の市町へ事業を拡大していきたい方針。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
<平成24年度>
・県内市町村への実施状況調査
・実施に係る検討会を開催
<平成25年度>
・実施検討町村(岩美町、若桜町、大山町、日吉津村)と制度創設に向けた意見交換会開催
・平成26年1月より登録開始予定
これまでの取組に対する評価
県内市町村で同様の制度を実施している自治体はなく、県と連携して実施することを希望する市町村を集ったところ、岩美町、若桜町、大山町、日吉津村から希望があった。これら4町村と意見交換等をかさね、平成26年1月から募集開始を行う予定としている。