現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成26年度予算 の 農林水産部の鳥取県育成日本芝「グリーンバードJ」による芝生化促進事業
平成26年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:農業費 目:農作物対策費
事業名:

鳥取県育成日本芝「グリーンバードJ」による芝生化促進事業

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農林水産部 生産振興課 野菜・花き担当  

電話番号:0857-26-7282  E-mail:seisanshinkou@pref.tottori.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
26年度当初予算額 6,500千円 4,643千円 11,143千円 0.6人 0.0人 0.0人
26年度当初予算要求額 6,500千円 4,643千円 11,143千円 0.6人 0.0人 0.0人
25年度当初予算額 6,500千円 3,972千円 10,472千円 0.5人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:6,500千円  (前年度予算額 6,500千円)  財源:単県 

一般事業査定:計上   計上額:6,500千円

事業内容

1 目的

(1)次世代を担う子ども達を心身共に健やかに育てる環境づくりを進めるため、小学校や幼稚園・保育所の校(園)庭の芝生化を促進する。

    (2)芝生化にあたっては、校庭緑化に適した県育成の日本芝新品種「グリーンバードJ」を用い、優良芝生化事例を多く生み出し、その情報を積極的に発信することで、全国第2位の本県日本芝産地の更なる振興を図る。

2 事業内容

体の発育形成、運動能力向上において重要な時期にある幼児・児童を念頭に、幼稚園・保育所・小学校の園庭や校庭のグリーンバードJによる芝生化を支援する。

項目
内容
事業内容校庭や園庭を県育成品種「グリーンバードJ」で芝生化する際に必要な経費の補助
補助対象経費1)芝生造成経費
2)維持管理の為の散水並びに芝頭刈に必要な設備の導入に要する経費
事業主体市町村、幼稚園・保育所の設置者
要求額6,500千円(幼稚園・保育所3園(所)=3,000千円
小学校2校×@1,750千円/校=3,500千円
補助率幼稚園・保育所@1,000千円/園(所)(補助率10/10)
小学校(補助単価@700円/m2) 

3 背景

(1)県園芸試験場育成「グリーンバードJ」
 県園芸試験場では、約30年前より芝優良品種の交配育種を手がけており、野芝「グリーンバードJ」を育成した(平成25年2月品種登録済)。

(2)「グリーンバードJ」によるモデル施工(H22〜23)
 平成22〜23年度、グリーンバードJの校庭緑化適性の効果検証を行うため、県内5校(園)において、県委託実施による校庭芝生化を実施した。モデル施工先でのグリーンバードJの使用に対する評価は高く、校庭緑化に十分に適性があることが確認された。

【鳥取県芝の利用促進事業(校庭芝生化モデル事業)】

実施年度
実施校
H22
琴浦町立東伯小学校・琴浦保育園・赤碕保育園
H23
北栄町立大栄小学校・鳥取短期大学附属幼稚園

(3)十分に強く、維持管理しやすい「グリーンバードJ」 
 グリーンバードJは縦に伸びる速度が遅く、横に伸びる速度が速 く、根量が極めて多い。そのため、踏み付けに強く、一般的な校(園)庭での利用に十分に耐えることができる。また、水切れに強く、夏の暑さにも良く耐えるため、芝刈りと水やり回数が少なくて済み、維持管理労力と経費を低く抑えることができる。
 品種特性
使用上の特徴
株張りが旺盛(従来の2倍程度)。施工時の芝生化速度が速い。
(激しい運動を避ける養生期間の設定は、無〜1月半程度(張り芝施工))
縦伸長は遅い(ほふく性)。頭刈り回数が少ない(従来の1/2、年4〜6回程度)。
根の量が極めて多い。踏みつけに強く、回復力に優れる。
葉腐病抵抗性が強い。丈夫で維持管理が容易。防除回数の軽減可能。
紅葉が遅く、春先の緑化が早い。冬枯れ期間が短く、長く緑の状態を保持(オーバーシードはやってもやらなくても良い)。
夏の暑さに強い。水分要求量が低い。水やり量・回数が少ない。
過湿による黄化が発生しにくい。過湿になりがちな条件下で耐える力が強い。
*品種特性は従来ノシバ系統との比較。

(4)「鳥取方式」による西洋芝ティフトンを利用した芝生化
 県内では、「鳥取方式」と呼ばれる西洋芝(バミューダグラス)「ティフトン」のポット苗等を用い、GST(グリーンスポーツ鳥取)からの指導助言のもと、協働により芝生化を進める活動が精力的に行われ、芝生化が進められてきた。全国的にも広がりを見せる画期的な芝生化手法として注目を集めている。
(5)鳥取県の芝生化推進方針

 県庁内芝生化関係課による庁内芝生化PTにおいては、鳥取方式による芝生化に加えて日本芝産地の振興の観点も加味した適材適所の芝生化を目指し、県としてグリーンバードJによる芝生化も推進して行くこととしている。

【鳥取県の芝生化推進方針】
1)子ども達を健やかに育てる環境づくりを進めるため、体力向上面、また情操教育上効果の高い校(園)庭芝生化を積極的に推進する。
2)その際、事業者のニーズに沿った施工方法・品種選択が行えるよう、複数の支援メニューを提示する。
3)優れた繁殖力とクッション性を持つティフトンを主として用い、GSTの指導助言のもと協働で芝生化する鳥取方式は、児童・幼児が使う校(園)庭並びに種目別スポーツグラウンド等ハイスペックな整備を必要とする場所への適性が高く、その適性に応じた活用推進を行う。
4)ティフトンは、日本芝圃場への混入による深刻な産地ダメージを与える。そのため、日本芝主要産地3町(琴浦町・北栄町・大山町)内での芝生化への使用は不可とする。
5)グリーンバードJは、児童・幼児が使う校(園)庭への適性が高い。また、維持管理作業が楽で、景観的にも優れた県育成品種である。本県日本芝産地振興の観点からも、積極的な活用推進を行う。

4 本県の芝産地概要

(1)鳥取県は日本芝を中心とした芝の一大産地で、栽培面積は茨城県に次いで全国2番目の産地である。主に大山町・琴浦町・北栄町等で栽培されている。

(2)近年生産者は高齢化が進行し微減傾向(H22:598名→H25:528名)だが、公共工事やゴルフ場等用途の堅調な需要に支えられ、栽培面積は微増傾向にある(H22:750ha→H25:767ha)。生産面積の96%はコウライシバ・ノシバ等の日本芝、4%は西洋芝である。

(3)芝生産出荷企業等からなる鳥取県芝生産指導者連絡協議会が組織されており、県内芝関連企業10社他が会員となり、芝の生産管理・品質管理を組織的に行っており、品質の高さは全国から高い評価を受けている。

(4)新品種グリーンバードJは、ゴルフ場、校(園)庭、公園、運動場、河川敷、屋上緑化素材として幅広く利用可能であり、平成26年度までに100haの栽培面積を目標としている(25年度:26ha)。

(5)従来品種より品質的に優れ、維持管理が容易なグリーンバードJを広く全国発信するものとして、とっとりグリーンウェイブの動きの中、全国都市緑化フェア会場(湖山池周辺;芝施工面積6,000m2、全国植樹祭式典会場(とっとり花回廊;芝施工面積4,300m2)に今年度施工された。 

本県芝生産振興上の主な課題
○環境に配慮した生産体制確立
○新品種グリーンバードJ生産・消費拡大策
○担い手維持・確保対策
○日本芝品質確保対策(ティフトン混入防止)

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

【平成25年度実績】
小学校1校、幼稚園2園で交付決定済み。小学校については芝生の施工済み。このほか、年度末までに幼稚園・保育園2園で実施予定。

【グリーンウェイブとっとりの動きとの連動】
○平成24年度、全国都市緑化フェア会場並びに全国植樹祭式典会場の一部でグリーンバードJによる芝生化を行った。

【やらいや芝PT会議】
○鳥取県芝生産指導者連絡協議会、主産3町、県等で構成するやらいや芝PT会議では、芝生産振興に関する協議を平成23年6月以降、継続的に行ってきた。

【県庁内芝生化PT会議】
○県庁内芝生化関連部署で構成する芝生化PT会議において、県としての芝生化方針の協議や情報共有を行ってきた。

これまでの取組に対する評価

【グリーンバードJの開発・校庭芝生化モデル施工と評価確認】
○県育成品新種日本芝(野芝)は、株張りが強く、丈夫である一方で維持管理が容易な優れた品種であることが確認された。

○施工後の養生期間も短く(保育園では1カ所を養生期間設定無し、他は1〜2ヶ月)、施工後の活着も順調、景観的にも優れ、十分に校庭芝生化への適性があることを確認した。

○平成25年度施工した小学校からも、子供たちが外で元気に遊ぶ姿が多くなったと高評価。

【グリーンウェイブとっとりの動きとの連動】
○今年度春、秋の全国植樹祭・都市緑化フェア会場でグリーンバードJを全国的にPRする機会となった。

【やらいや芝PT会議】
○中心課題の中にグリーンバードJ等新品種の生産・消費拡大、日本芝品質確保策(ティフトン混入防止策)を掲げて検討を行ってきた。
ティフトンについては、改めて3町内公共施設でのティフトン不使用と個人宅での使用自粛への呼びかけを継続的に行う旨を確認した。

【県庁内芝生化PT会議】
○庁内芝PT会議においては、事業者や地域の事情等に応じて、鳥取方式に限らず、柔軟に適材適所で芝生化の品種等を選択して芝生化を進める旨を申し合わせ、芝生化推進事業に関する情報をパッケージとして一元的に県民に伝える予定としている。

工程表との関連

関連する政策内容

高付加価値型日本芝の生産拡大

関連する政策目標

高品質芝産地の維持・拡大と環境に配慮した芝生産管理体制の確立


財政課処理欄


要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 6,500 0 0 0 0 0 0 0 6,500
要求額 6,500 0 0 0 0 0 0 0 6,500

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 6,500 0 0 0 0 0 0 0 6,500
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0