1.事業内容
優秀な種雄牛や種雄候補牛の人工授精用凍結精液を計画的に生産・保管し、農家ニーズに即した和牛精液を安定供給するために、下記の事項を行う。
(1)種雄牛及び種雄候補牛の飼養管理及び精液採取
(2)人工授精用凍結精液の作成、保管及び供給
(3)性判別精液産子の発育状況調査
2.事業の背景・目的
(1)ブランド化に向けた和牛改良の促進のため、優秀な次世代の県有種雄牛を造成することが望まれている。
(2)農家ニーズに合った優秀な種雄牛精液を安定的に供給する。
(3)「勝安波」性判別精液による子牛の発育確認が必要である。
3.要求額内訳
項目 | 金額(千円) |
凍結精液作成のための費用(原材料) | 320 |
凍結精液の保管及び供給のための費用 | 3,280 |
飼養管理のための餌代等 | 5,703 |
登録手数料等 | 209 |
合計 | 9,512 |
4.期待される効果
(1)県内和牛の改良及び増殖
(2)和子牛市場並びに枝肉市場の活性化
(3)和牛経営の安定化
(4)性判別精液利用技術の確立
5.事業期間
S54〜
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
<取組>
・種雄牛及び種雄候補牛の飼養管理及び精液採取。
・人工授精用凍結精液の生産、保管及び供給。
・性判別精液の委託生産と受胎試験。
・種雄牛一覧等の発行により種雄牛の広報を実施。
<成果>
・精液供給本数
H23年度3,400本、H24年度4,507本、H25年度4月〜9月1,760本
・精液生産本数
H23年度20,233(検定済7,271本)、H24年度19,527(検定済6,874本)、
H25年度4月〜9月10,350本(検定済2,472本)
・性判別精液
「勝安波」の雄選別精液を作成し、受胎試験を行ったが、低受胎が課題となり、関係機関と連携して性選別精液受胎率向上研修会を行った。なお、11月20日現在で2頭の雄子牛が生まれている。
これまでの取組に対する評価
<自己分析>
大変優秀な成績を収め、今後も長く需要が見込まれる「勝安波」について、その需要に応え続けることが出来るよう、種雄牛の健康状態に留意し、保存本数の増加に努めた。
<改善点>
「勝安波」以外の種雄牛でも、広く県内の和牛農家に利用されるよう告知・情報提供していき、その利用の拡大が必要なため、種雄牛一覧等の発行により広報を継続する。