○肝炎ウイルス陽性者の早期発見、早期治療に資するため、肝炎ウイルス検査の多様な検査体制を整備し、検査受診の促進を図る。
○肝炎医療に従事する肝疾患診療連携拠点病院、肝疾患専門医療機関、市町村及び県福祉保健局で肝炎業務に従事している看護師、保健師及び薬剤師などを対象とした「鳥取県肝炎医療従事者研修会」を開催し、肝炎ウイルス検査後のフォローアップや受診勧奨など、肝炎患者をより適切な治療へと「つなげる」ための肝炎に関するスキルアップを図る。
○肝臓がんの早期発見と死亡率の低下を図るため、精密検査等の精度管理を行う。
○肝炎ウイルス検査陽性者及び肝炎患者に対して定期検査の受診、適切な医療へつなげるため、冊子等により啓発を図る。
◇無料肝炎ウイルス検査
■対象者
・39歳以下の受診希望者
・40歳以上の者で、市町村等が実施する肝炎ウイルス検診を受診できなかった受診希望者
■検診料
○平成25年度に引き続き、平成26年度も無料検診として実施
(平成20年度より無料検診として継続)
ア 保健所無料肝炎ウイルス検査
市町村が実施する肝炎ウイルス検査が年齢要件等のため受診困難な方に対し受診機会を提供するため、県の保健所において肝炎ウイルス検診を実施する。
・実施主体: 鳥取県
・受診者の自己負担額:無料
・負担割合: 国1/2、県1/2
参考:http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=171081
イ 医療機関無料肝炎ウイルス検査
市町村が実施する肝炎ウイルス検査が年齢要件等のため受診困難な方に対し受診機会を提供するため、医療機関において肝炎ウイルス検診を実施する。
・実施主体(委託先):医師会(病院、診療所)、保健事業団、中国労働衛生協会
・受診者の自己負担額:無料
・申込み方法:受診希望者が直接医療機関に申込み、受診する。
・負担割合: 国65/100、県35/100
検査費総額 |
自己負担相当額
(3/10) | 事業対象相当額(差引分)
(7/10) |
国10/10 | 国1/2 | 県1/2 |
国65/100 | 県35/100 |
参考:http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=82765
◇肝臓がん予防緊急戦略事業
※H25政策戦略事業より組み替え
ア ストップ肝臓がん啓発事業
肝臓は「沈黙の臓器」と言われ、肝臓がんなど、病期が進行するまで、自覚症状がないと言われている。昨年度新設した「鳥取県肝臓病月間(7月)」において、月間中に、肝臓がん予防、肝炎ウイルス検査等の重要性について、広く県民へ周知を図る。(テレビ・ラジオCM、チラシ、ポスター等)
・負担割合: 国1/2、県1/2
イ 働き世代への無料肝炎ウイルス検査アクセス向上事業
※上記医療機関無料肝炎ウイルス検査の枠組みで実施
<目的>
肝臓がん罹患率が高まる働き世代(40歳から59歳)の者のうち、肝炎ウイルス検査未受診者が、3年以内に肝炎ウイルス検査を受診して頂くことを目指す。
<内容>
過去に肝炎ウイルス検査を受診した経験がない者のうち、市町村が実施する肝炎ウイルス検査について、検査日や検査会場の都合等により、受診することが困難な者(特に就労者)に対しては、受診しやすい一層の環境整備が必要。
就労者が職場定期健診の受診にあわせ、肝炎ウイルス検査を同時受診できるよう、医療機関等と連携し、県が平成20年度から実施している医療機関無料肝炎ウイルス検査へのアクセス向上を図る。
なお、事業対象者に対して事業の周知を図るため、「鳥取県肝臓病月間」に受診の呼びかけなどの啓発を強化するとともに、医療機関及び事業所に対して一層の働きかけを行う。
<取組強化期間> 平成25年度〜平成27年度までの3年間
医療機関無料肝炎ウイルス検査の対象年齢は全年齢であるが、当事業では対象年齢を40歳以上の者を対象としている。また、従来は受診希望者は保健所申込みとしていたが、省略し、直接医療機関で申込み・受診とした。 |
◇鳥取県肝炎医療従事者研修会
■対象者
肝炎医療に従事する肝疾患診療連携拠点病院、肝疾患専門医療機関、市町村及び県福祉保健局で肝炎業務に従事している看護師、保健師及び薬剤師など
■研修内容
(1)B型慢性肝炎について
(2)C型慢性肝炎について
(3)肝硬変について
(4)肝細胞がんについて
(5)患者への心理的ケアについて
(6)鳥取県の肝炎対策の状況
・実施主体: 鳥取県
・負担割合: 国1/2、県1/2
◇肝臓がん検診等精度管理
ア 鳥取県肝炎対策協議会
適切な肝炎ウイルス検査や精密検査等の実施を確保するため、検査実績等を評価・検討する委員会を開催
・実施主体:鳥取県
・補助率: 国1/2、県1/2
イ 肝臓がん検診従事者講習会
検診従事者の資質向上を目的として、従事者講習会を開催
・実施主体(委託先): 鳥取県健康対策協議会
・補助率: 国1/2、県1/2
ウ 症例検討会
具体的症例に係る知見の集積・共有化により診断技術の向上を図るため、症例検討会を開催
・実施主体(委託先): 鳥取県健康対策協議会
・補助率: 国1/2、県1/2
エ 追跡調査
検診の精度向上を図るため、がん診断例の症状等の追跡調査・分析を実施
・実施主体(委託先): 鳥取県健康対策協議会
・負担割合: 国1/2、県1/2