これまでの取組と成果
これまでの取組状況
【総括】
○障がいについて質の高い医療・福祉サービスの提供を行うことを目指し、相談・指導・訓練・手術等、多様な要望に対応する。
○障がい児が安心して地域生活に移行できるよう、関係機関と連携して支援を行う。
○通園事業や短期入所の利用、家族や関係機関への支援等について、地域の各期間と連携して取り組む。
※個別の取組については以下のとおり。
1 医療型障害児入所施設事業の実施
○障がいのある入所児への医療の提供及びリハビリテーション、外出等の生活自立訓練、豊かな生活を送るための様々な年間行事等を実施。
○通過型施設として児の卒後の地域生活移行を目指した支援を実施。
2 短期入所事業の実施
○地域で生活する医療ケアが必要な障がい児(者)の短期入所を受け入れ、その家族のレスパイトや冠婚葬祭等の生活が可能となるよう支援を実施。
3 医療保険診療の実施
○医療保険による診察・手術・リハビリ等を実施。
○訓練評価や保護者の技術習得のため、保護者同伴入院も実施。
4 医療型児童発達支援センター事業の実施
○親子通園を基本とし、保育活動を通じて児の就学前の全般的な発達を促し、二次障がいを予防するための支援を実施。
○児童の家庭生活や地域生活を基盤とした育児・療育を支援するため、家族への療育相談や指導を行うとともに、地域の保育園、幼稚園等と連携し、連続した療育の提供を実施。
5 生活介護事業の実施
○養護学校卒後の重症心身障がい者の生活の質向上に向けた支援を実施。
○リハビリテーションによる日常生活での介助量軽減や、屋内活動だけでなく買い物や化粧体験、散歩などを通して、活力ある生活への支援を実施。
これまでの取組に対する評価
1 医療型障害児入所施設事業の実施
○適切な診療やリハビリテーションの実施、計画的な訓練や行事等を実施している。
○平成26年4月に入所棟ごとの役割の見直しを行った。
〔課題〕
・高校生である入所児の鳥取医療センターへの移行が進むなど、入所児童が減少傾向である。このような中で、重症心身障がい児・者の地域での生活を支援するため民間でのサービス提供充実を進めるとともに、総合療育センターの支援体制のあり方を検討する必要がある。
2 短期入所事業の実施
○利用日数・時期について出来る限り細かな調整をしながら、利用希望に添うよう受入れに努力するとともに、利用者が少ない時期は利用案内を行うなど、効率的な利用に努めている。
〔課題〕
・利用希望が多いが、重症心身障がい児(者)を優先的に受け入れるよう調整しており、家族の希望どおりの利用が出来ない場合がある。
3 医療保険診療の実施
○外来において発達障がい患者やリハビリ患者等の診察を行っている。
○夏休み等(学校長期休業中)に保護者同伴入院を受け入れている。
○可能な症例については、施設内で手術を行っている。
〔課題〕
・成人の重症患者は身体の機能が衰えていくため状態がなかなか改善せず、保険入院が長期化する場合がある。
4 医療型児童発達支援センター事業の実施
○家庭訪問、児の平行通園先である保育園等の訪問に積極的に取り組み、児の障がいに対する共通理解及び支援を図っている。
〔課題〕
・人事管理上、やむを得ずある程度の年数ごとにスタッフの交代が生じるが、保護者から専門職の安定した配置の要望があり、理解を得ることが必要である。
5 生活介護事業の実施
○訪問支援・指導、社会参加支援を積極的に行い、日常生活でのADL・IADL(手段的日常生活動作)の向上、介助軽減につなげている。
〔課題〕
・利用者が重症化傾向にある。