(1)情緒障害児短期治療施設の機能
情緒障害児短期治療施設は、軽度の情緒障がいを抱える児童を入所又は通所させて、必要な治療、相談その他の援助を行う施設。被虐待児や発達障がい児等の増加に伴って、心理面での問題を抱える児童の健全な育成を支援する役割が今後も期待される。
(2)施設整備の目的
県内で唯一の情緒障害児短期治療施設である鳥取こども学園希望館は、平成24年度に教育棟の施設整備を実施したが、入所児童が生活する第1児童棟については、築40年を経過し、地盤沈下による傾斜、内外壁のひび割れ等建物全体で老朽化が進行して児童・職員の活動に多大な支障を来している。
今回の改築整備によりこうした問題を解消し、併せて現状4ホーム実施している小規模グループケアを1ホーム新設して児童一人当たりの居室面積を拡張することで、児童一人一人の特性に応じたきめ細やかな支援の実現を図る。