1 概要
医療施設の防火対策を推進するため、平成26年度国補正予算により措置予定の国庫補助制度を活用し、スプリンクラー設置等の防火対策のための施設整備事業を行う事業者に対して助成を行う。
2 事業内容
火災発生時における入院患者の安全確保及び被害拡大防止のため、スプリンクラーの設置が義務付けられていない一定面積以下の有床診療所等に対し、スプリンクラー等の設置に必要な経費を助成する。
○事業主体:病院又は有床診療所の開設者
○補助率:定額(1平米あたり17.5千円×整備面積)
○財源内訳:国10/10
○補助対象経費:スプリンクラー等の防火対策整備に要する経費
○補助予定額:148,842千円
3 現状・背景
平成25年10月に福岡県で起こった有床診療所火災では、多数の入院患者が亡くなるなど多大な被害が発生した。
しかしながら、建物の延床面積6,000平米以下の診療所、同じく3,000平米以下の病院については、消防法によるスプリンクラーの設置義務がなく、対応は施設管理者の任意とされており、本県においても有床診療所のスプリンクラー設置は進んでいないのが現状である。
今後同様の火災が発生した場合でも被害を最小限に抑えるため、医療施設の防火対策を促す必要がある。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
H26補助実績 森本外科・脳神経外科医院、佐々木医院の2診療所に補助を行った。
これまでの取組に対する評価
国の補助制度を活用して有床診療所に対して補助を行ったが、現在県内でスプリンクラーを設置しているのは当該2か所のみとなっている。今後も引き続き国の補助制度を活用し、スプリンクラー設置を進めていく必要がある。