事業名:
子どもの心の診療ネットワーク整備事業
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福祉保健部 子ども発達支援課 -
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事業費(A) |
人件費(B) |
トータルコスト (A+B) |
正職員 |
非常勤職員 |
臨時的任用職員 |
26年度当初予算額 |
9,440千円 |
6,191千円 |
15,631千円 |
0.8人 |
0.0人 |
0.0人 |
26年度当初予算要求額 |
10,090千円 |
6,191千円 |
16,281千円 |
0.8人 |
0.0人 |
0.0人 |
25年度当初予算額 |
10,414千円 |
6,313千円 |
16,727千円 |
0.8人 |
0.0人 |
0.0人 |
事業費
要求額:10,090千円 (前年度予算額 10,414千円) 財源:国1/2
一般事業査定:計上 計上額:9,440千円
事業内容
1 事業概要
鳥取大学医学附属病院を子どもの心の診療拠点病院と位置づけ、発達障がいや不登校、ひきこもりなどの子どもの心の問題に対応できる医師や支援者の養成、医療・福祉・教育等のネットワークの充実及び県民への理解啓発を協働で実施する。
<概要>
【実施主体】 県(一部鳥取大学医学部附属病院に委託)
【委託料】 9,040千円
【財源内訳】 国1/2 県1/2
【事業開始】 平成23年度より開始
(H20〜H22 子どもの心の診療拠点病院機構推進事業)
2 現状及び課題
[1] 不登校児童数、発達障がいと診断された児の増加。
[2] 子どもの心の問題に対し診療ができる医師、特に発達障がいの診察ができる医師が限られているおり、その医療機関に患者が集中し、受診に至るまでに時間がかかっている。
[3] 子どもの心の問題は、早期に対応する必要があり、身近な地域で第一次的に対応できる医療機関を増やす必要がある。
[4] 子どもの心の問題に対応するにあたっては、医療のみではなく、福祉、保健、教育等の支援の充実も求められる。しかし、専門的な機関に依存する傾向もみられる。
特定の機関や人材に依存することなく、医療・福祉・保健・教育等が共に子どもの心の問題の支援にあたっていく必要がある。
[5] 子どもの「心」の問題は、相手にはなかなか見えにくく、理解されにくい。適切な対応がなされないと二次障がいにつながる。県民に対しても子どもの心の理解について、さらに啓発していく必要がある。
3事業内容
[1]子どもの心の診療ネットワーク事業[県]
660千円(H25年度 658千円)
項目 | 内容 | H26
要求額
(千円) | H25
予算額
(千円) |
ネットワーク会議 | ・子どもの心の診療ができる医師の養成方法に関する協議
・医療、福祉、保健、教育等との連携のあり方について協議する | 660 | 658 |
学内ミーティング | ・鳥取大学医学部附属病院内に設置。拠点病院としての活動について、企画・検討する | 0 | 0 |
[2] 子どもの心を支えるスタッフスキルアップ事業[鳥大・(県)]
3,635千円(H25年度 3,489千円)
項目 | 内容 | H26
要求額
(千円) | H25
予算額
(千円) |
子どもの心を支える診療医及び支援者スキルアップ研修等 | 【医師養成】
・子どもの心の診療と支援に関する医学講座
・子どもの心に関する医師勉強会(各地区小児科医医会定例会)
・拠点病院医師等の先進地研修 | 3,635 | 3,489 |
【保健師、保育士、教師等養成】
・児童福祉施設心理職員研修への臨床心理士等派遣
・福祉、保健、教育等子どもの心の問題に関わる支援者に対する専門研修会 |
[3] 子どもの心に関する理解啓発事業[鳥大・(県)]
690千円(H25年度 728千円)
項目 | 内容 | H26
要求額
(千円) | H25
予算額
(千円) |
理解啓発講演会 | ・県民に対して子どもの心の問題に対する理解を深めるための講演会を開催(年1回) | 390 | 428 |
情報提供 | ・円滑な受診を促すためのツールの作成(受診サポート手帳、受診時絵カードの作成等) | 300 | 300 |
[4] 子どもの心の診療拠点病院推進室[鳥大]
5,105千円(H25年度 5,539千円)
項目 | 内容 | H26
要求額
(千円) | H25
予算額
(千円) |
子どもの心の診療拠点病院推進室 | ・拠点病院内に、事業実施の推進を図る推進室を設置。
・子どもの心に関する情報収集、研修・講演会等の開催事務等を担う。
・事務職員と心理職員を配置(1名ずつ) | 5,105 | 5,539 |
4 昨年度からの変更点
・子どもの心を支えるスタッフスキルアップ事業で実施する「子どもの心の診療と支援に関する医学講座」については、これまでの開催実績を踏まえ、拠点病院外講師及び県外講師の活用を検討。他の研修と同様に拠点病院の役割であると考え、今年度は委託費に含める。
・年1回開催していた「福祉、保健、教育等子どもの心の問題に関わる支援者に対する専門研修会」(子どもの心を支えるスタッフスキルアップ事業)について、より実践を意識した研修とするため、年4回のシリーズ研修とする。
・昨年度は「子どもの心の診療拠点病院推進室」の業務として報告書作成を含めていたが、事業5年目での報告書作成を予定しているため、今年度は含めず。
5 今後の計画
専門医師及び一次的に対応できる医師の増加と福祉、教育、保健機関等の支援者のさらなるスキルアップを図る。
<平成26年度>
・小児科医会で実施する症例検討会の定例化
・子どもの心の問題に関する研修会受講医師の増加
・子どもの心の問題に関して理解する県民の増加
・福祉、教育機関等の支援者のさらなるスキルアップ
・ペアレントメンターを活用した診断後の保護者支援(政策戦略)
<平成27年度>
・鳥取大学医学部附属病院が子どもの心に関する拠点病院として位置付き、子どもの心の専門機関の一つとして機能する。
・子どもの心の問題に一次的に対応できる小児科医・精神科医の増加
・各圏域内における、医療、保健、福祉、教育機関等との事例を通じた協働支援の拡がり
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
1 平成20年度から3か年間、子どもの心の診療拠点病院機構推進事業として実施。
2 平成23年度から子どもの心の診療ネットワーク整備事業として、引き続き鳥取大学医学部附属病院を拠点病院として実施。
<平成23〜25年度実績>
(1)ネットワーク会議(年2回開催)
・子どもの心の診療医養成について
・子どもの心の診療ネットワーク整備事業協力医療機関一覧の作成についての検討など
(2)学内ミーティング(年2〜4回開催)
・専門職対象の研修会開催について打合せ
・子どもの心に関する勉強会(地区小児科医会定例会)の開催に関する協議
(3)医師に対する研修
・子どもの心の診療と支援に関する医学講座(医師以外も対象)
*平成24年度より、参加者400名超と大幅に増加。
*平成25年度は医師を対象とした専門コースを開催
・各地区小児科医会定例会を活用した子どもの心のに関する勉強会
*平成25年11月より3圏域で開催予定。
(4)支援者を対象とした研修(年1回開催)
・平成25年10月には、県外講師による「発達障がい児への心理社会的治療」に関する講演を開催
(5)一般を対象とした理解啓発講演会
・平成25年9月には県外講師による「子どもの病的不安とうつ病」に関する講演を開催
(6)円滑な受診を促すためのツールの作成(平成25年3月)
・受診サポート手帳(改訂版)の作成
(7)事業協力医師・医療機関の一覧の作成(平成24年7月)
・一覧を作成し、拠点病院および当課ホームページに掲載
協力機関を増やすため、平成25年度全県の小児科・精神科を対象
とした調査を実施。
これまでの取組に対する評価
(1)医療、福祉及び医療間の連携基盤の形成
・小児科医会の定例会に、精神科医や臨床心理士が参加し、勉強会を実施することで、小児科医の子どもの心の診療に関する理解が深まり、他機関を知るきっかけともなった。
・今後西部地区でも定例的に小児科医会で症例検討会が開催される予定であり、県内3圏域で定例的に開催できるよう継続していくことが必要。
(2)子どもの心の支援者のスキルの向上
・子どもの心の診療と支援に関する医学講座では、受講希望者が大幅に増え、医師をはじめ、子どもの心の診療や支援に携わる人たちのさらなるスキルアップが図れた。
(3)県民への情報提供、理解啓発の必要性
・本事業協力医師及び医療機関の一覧をホームページに掲載することで子どもの心の診療に携わっている医師・医療機関の情報を提供することができた。今後協力機関を増やしていくことが必要。
・周囲の保護者や地域住民の理解不足を解消するため、引き続き理解啓発研修を通じて、県民に子どもの心の問題に関して理解を促していく必要がある。
(4)子どもの心の診療ができる医師の不足
・子どもの心の問題に対応できる医師、医療機関が少ないため、予約から受診までに最大6ヶ月近くかかる場合もある(H25.2調査)。
今後も、発達障がいをはじめ、子どもの心の診療に対応できる医師を増やしていけるよう、小児科医を対象とした症例検討会や勉強会を定例的に開催していく必要がある。
工程表との関連
関連する政策内容
発達障がいを含めた障がい児(者)やその保護者が、地域で安心・安全に過ごせる体制の整備
関連する政策目標
発達障がいを始めとする子どもの心の問題の診療に携わる医師数の充実
財政課処理欄
報酬単価を精査しました。(@9,000円→@8,900円) 支援者スキルアップ研修の回数増にかかる経費は認めません。(計上する予算の範囲内で実施してください)
要求額の財源内訳(単位:千円)
区分 |
事業費 |
財源内訳 |
国庫支出金 |
使用料・手数料 |
寄附金 |
分担金・負担金 |
起債 |
財産収入 |
その他 |
一般財源 |
前年度予算 |
10,414 |
5,207 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
5,207 |
要求額 |
10,090 |
5,045 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
5,045 |
財政課使用欄(単位:千円)
区分 |
事業費 |
国庫支出金 |
使用料・手数料 |
寄附金 |
分担金・負担金 |
起債 |
財産収入 |
その他 |
一般財源 |
計上額 |
9,440 |
4,720 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
4,720 |
保留 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
別途 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |