1 事業内容
倉吉児童相談所は建設後約40年経過し、老朽化がかなり進行している。加えて、児童相談所の業務(相談・判定・一時保護)実施スペースの不足、外部騒音が遮断されないため業務へ支障をきたすなどの状況があるため、平成25年度から増改築整備に着手し、平成25年度に行った基本・実施設計に基づいて、平成26年度に増改築工事に着手する。
2 倉吉児童相談所の概況
区分 | 現況 | 改築後 |
所在地 | 倉吉市宮川町 2丁目36 | 左に同じ |
階層 | 一部2階建て | 総2階建て |
構造 | 鉄筋コンクリート | (既存部分)鉄筋コンクリート
(増築部分)木造 |
定員(人) | 6 | 6 |
延床面積
(平方メートル) | 376 | (既存)315
(増築)326 |
敷地面積
(平方メートル) | 832.76 | 左に同じ |
3 事業費
要求額 285,914千円
(単位:千円)
区分 | 事業費 | 合計 |
H25 | H26 |
増改築工事 | | 271,775 | 271,775 |
基本・実施設計費 | 10,029 | | 10,029 |
設計意図伝達費 | | 610 | 610 |
工事監理費 | | 8,234 | 8,234 |
地質調査費 | 3,117 | | 3,117 |
耐震診断費 | 1,612 | | 1,612 |
工損調査費
(事前) | 2,192 | | 2,192 |
工損調査費
(事後) | | 2,029 | 2,029 |
耐震診断評定料 | 100 | | 100 |
引っ越し費用 | | 845 | 845 |
電話設備移設料 | | 389 | 389 |
初度用品 | | 2,032 | 2,032 |
合 計 | 17,050 | 285,914 | 302,964 |
※H25の事業費金額はH24繰越額を記載している。
4 初度用品の購入
このたびの増改築工事より一時保護所の居室数の増、多目的ホールや娯楽室の増等により各部屋等で使用する初度用品を整備する必要がある。
要求額:2,032千円
○消耗品(標準事務費枠外要求) 815千円
区分 | 金額 | 初度用品名 |
多目的ホール | 480 | バトミントンセット、バレーボール、ホッピング、マット他 |
居室・宿直室 | 148 | 布団、毛布、カーテン他 |
娯楽室 | 59 | カーテン、ビーズクッション |
学習室 | 20 | カーテン |
厨房 | 108 | IH用各種什器、食器乾燥機 |
○備品費 1,217千円
区分 | 金額 | 初度用品名 |
多目的ホール | 567 | バトミントン支柱、会議用机 |
学習室 | 65 | ホワイトボード |
事務室 | 585 | 書棚 |
5 増改築を行う効果
増改築の概要 | 効果等 |
相談室の増(2→3) | 相談者の利便性の向上 |
児童居室の増(2→3) | 入所児童の処遇の向上(個室化)
混合処遇の解消 |
食堂・学習室・娯楽室の分離 | 生活場面の切り替え
集中力向上による学習効果 |
多目的ホールの新設 | 入所児童の体力増進・ストレス軽減
プレイセラピーの展開 |
6 児童相談所の機能
(1)設置目的
子どもに関する各般の問題につき、家庭その他からの相談に応じ、児童の真のニーズに応じた援助活動を通じて子どもの福祉と権利擁護を図ることを目的として、児童福祉法に基づき設置されている。
(2)主な業務内容
ア 相談
児童に関する様々な問題について、家庭や学校などから相相談に応じる。
イ 調査・診断・判定
児童及び家庭における必要な調査並びに医学的、心理学的、教育学的、社会学的及び精神保健上の判定を行なう。
ウ 一時保護
虐待など緊急保護が必要な場合、処遇方針を決定するため行動観察を行なう場合、短期カウンセリング、生活指導等が必要な場合に一時保護を実施。
エ 援助決定
調査・診断・判定を行い、援助方針を決定。その際、子どもの気持ちや保護者の意見を考慮して支援する。
オ 市町村支援
専門的見地から市町村の業務を支援
7 背景
児童虐待による死亡事例が後を絶たない社会情勢の中、県内事例でも重大な児童虐待につながる案件は日ごろの児童相談から発見されることが多いため、未然防止を図るためにも、通常業務としての相談・判定・一時保護業務の充実が求められている。
○老朽化・狭小化に伴う現状の問題点
・業務実施スペースの不足(相談室、心理判定室、一時保護室)
・外部騒音が遮断できない(相談室、心理判定室、一時保護室)
・一時保護所は学習・休憩・食事が同一スペースになっている
・一時保護所は他児童と同一スペースでの処遇になっている