○本県の空き家率は15.4%(全国第7位)で、特に市部では18.4%と更に高く、人口減少、空き家の増加とともに利便施設 も減少、商店街の歩行者通行量も年々低下している。
○賑わいを失い、遊休不動産の老朽化、都市の空洞化が進む地域を、リノベーション等の手法により再生する取組みが、先進地で進みつつあるが、県内ではその効果や手法が浸透しておらず、取組みが進んでいなかった。
○そのような中、県内でも民間団体である建築士会が主となって、行政も巻き込んで「リノベーションシンポジウム鳥取」を開催。
○空きビルを活用した会場には、住民・技術者やまちづくり関係者など200名超が集い、リノベーションを切り口にした遊休不動産の再生プランについて議論がなされ、取組みの機運が盛り上がりつつある。
○先進地で確実に成果をあげているリノベーションスクールを、建築士会等が鳥取県版として開催する計画としていることから、これをモデル的に支援することで、山陰の地方都市、本県ならではの遊休不動産の利活用に係るノウハウ、新たな知見を得ることができ、これらを県内に広く波及させることができる。
○空きビル等の遊休不動産の利活用、リノベーション手法の普及を進めることで、都市の空洞化・老朽化対策、定住促進及び遊休不動産の利活用に取組む県内の人材育成に繋がるほか、エリアに新たなコンテンツが生まれることで、関係産業の活性化など、様々な波及効果も得られる。(建設産業・不動産業・商業の活性化、高齢者等の多様な世代の共生)