成年期の競技力向上対策〔4〕優秀選手確保について
1 財政課長査定結果
指導者確保とは異なり、確保した選手による指導者としての活動を必ずしも担保できないことから認められません。
2 復活要求の理由
確保する条件として、指導者としての活動も加えることで、ジュニア選手の育成にも努める。
3 事業の必要性
○近年、国体での成年獲得得点は全体の1/3以下であり、優秀選手確保は急務の課題
○成年強化は、従来の県、学校、県体協等での選手確保や、単独企業チームでの強化を行ってきたが非常に厳しい状況
○今後は県内複数の事業所と連携して優秀選手確保に努めることが必要
○優秀選手を地元に確保することで、競技に対する技術、知識等を地元のジュニア選手、生徒に還元することで、長期的な観点での競技力向上も図っていく。
4 事業の目的
本県競技力向上及び普及を図るため、国民体育大会をはじめ各種大会において活躍する優秀選手を確保する。それにより競技スポーツの推進、スポーツを通じた地域貢献に資することを目的とする。
5 期待される効果
・国体入賞による成年競技得点の獲得
・優秀選手の多様な経験、人間的魅力等によるジュニア層への夢、希望の発信
・各種講習会、イベントへの参加による競技の指導
・現役選手、ジュニア選手への指導による中長期的な競技力の向上
6 事業内容
I,J,Uターン者等全国レベルで優秀な成績を修めている大学生を中心としたトップアスリート(選手兼指導者)を確保する。
(1)「トップアスリートI,J,Uターン促進協議会」を設置、候補者のリストアップ
構成員:県、市町村事業所の関係機関、競技団体代表、県体協等
(2)選手リストをもとに、県体協が各事業所へ働きかけ、候補者推薦
(3)正規雇用として受入れる事業所に対して奨励金支給
奨励金は100万円/人とし、雇用初年度のみ支給(3名)
(4)選手及び指導者としての活動の担保
所属の県競技団体が競技力向上事業として実施する指導、教室、講習会等に可能な限り参加する。
(5)県教育委員会「トップアスリートバンク」に登録し、要望により学校等に出かけて、スポーツの振興に寄与
〔調整要求額〕 3,098千円
・奨励金1,000千円×3名
・会議費98千円
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
【概要】
平成22年度より、競技力向上に関する業務を県体育協会に委託し、各競技団体等が取り組む競技力向上事業の経費を一部助成している。
【国体成績】
H25東京国体 45位 少年151.5点 成年 68.5点
H24岐阜国体 44位 少年177.5点 成年 83.0点
H23山口国体 44位 少年142.0点 成年 86.0点
H22千葉国体 46位 少年128.5点 成年101.0点
H21新潟国体 47位 少年 78.0点 成年120.5点
これまでの取組に対する評価
成年勢については、企業チームの解散や優秀選手、指導者の確保が難しいとのことより成績が低迷している。