現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成26年度予算 の 教育委員会の青谷上寺地遺跡発掘調査事業
平成26年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:教育費 項:社会教育費 目:文化財保護費
事業名:

青谷上寺地遺跡発掘調査事業

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教育委員会 文化財課 青谷上寺地遺跡調査係  

電話番号:0857-85-5011  E-mail:kyouikubunka@pref.tottori.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
26年度当初予算額 55,402千円 18,574千円 73,976千円 2.4人 14.5人 0.0人
26年度当初予算要求額 55,531千円 18,574千円 74,105千円 2.4人 14.5人 0.0人
25年度当初予算額 56,172千円 23,038千円 79,210千円 2.9人 16.0人 0.0人

事業費

要求額:55,531千円  (前年度予算額 56,172千円)  財源:国1/2、単県 

一般事業査定:計上   計上額:55,402千円

事業内容

1 事業の目的

青谷上寺地遺跡を国史跡として整備活用していくために必要なデータを得るため発掘調査を実施して、遺跡の詳細な内容を確認し、構造・景観などの実態解明を図り、『青谷上寺地遺跡保存整備活用基本構想』のコンセプトである「交易拠点としての港湾集落」の具体像を探る。

2 事業内容及び所要経費

(1)遺跡詳細調査 44,484千円(45,593千円)<一部国補>

    青谷上寺地遺跡の盛期である弥生時代後期後葉の集落全体像の解明を目的とした、考古学的なデータを得るための詳細調査を実施する。

    発掘調査
    44,484千円
    (45,593  千円)
    ○遺跡の盛期である弥生時代後期後葉の中心域周辺の内容確認調査
    l遺跡中心域西側の集落様相の確認
    l第1次調査で確認され「自然河道」と評価されている溝(SD20)の東への延伸を追跡し、その流路、護岸等の構造、機能を把握する。
    l調査面積:225平米

    ○調査研究年報の刊行
    l調査等によって得られた成果を概報する
    (平成26年度調査の本報告は、平成25・27年度調査分と併せて平成28年度に刊行)

    ○古環境データの整理
    発掘調査成果に基づき、古環境を構成する要素の整理とデータ蓄積を行う
(2)埋蔵環境調査  1,588千円(1,544千円)
青谷上寺地遺跡で出土する木製品等が良好に保存された要因を探り、またその埋蔵環境を保つために、地下水位及び水質の継続的な観察を行う。

地下水位
観測
1,588千円
(1,544千円)
○遺跡の埋蔵物がどのような環境にあるかを継続的に監視
l既設の観測抗(3地点×2本)での水位観測と水質調査(pH値測定、酸化還元電位測定、溶存酸素量測定ほか)
平成16年度から継続
(3)出土品の保存処理 8,812千円(8,385千円)<一部国補>
出土品の調査研究や活用を可能とするため、また、貴重な出土品を後世に引き継ぐために恒久的な保存処理を行う。

直営
5,996千円
 (5,970千円)
木器の保存処理(850点)
外部
委託
2,816千円
 (2,415千円)
木器の保存処理(8点)
金属器の保存処理(17点)
(4)発掘調査委員会  647千円(650千円)<国補>
学術的な発掘調査の方法や計画について、専門的に検討を行う。
・ 年3回開催予定(6月、10月、3月)
・ 調査指導6人×3回
(5)遺跡周辺調査  0千円(0千円)
 遺跡を取り巻く環境を把握し、景観の復元や関連する遺跡を確認する。

遺跡分布
調査
0千円
(0千円)
遺跡西側丘陵部を踏査し、関連する集落や墓域の分布を探る。

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

<目標>
 遺跡の詳細な内容を確認し、その構造や景観などの実態を解明する
 ・弥生時代後期後葉の集落全体像の解明
 ・弥生時代後期後葉の景観復原図作成

<取組>
 ・地区ごとに解明すべき課題を定めた詳細調査(発掘調査)の実施
 ・ボーリング試料をはじめとした、各種試料の詳細な分析に基づく景観復原の実施

※その他にも、埋蔵環境の継続的な観察、出土品の調査研究と活用を可能とするための保存処理を実施

<現時点での達成度>
 ・遺跡中心域南側における集落様相を一部解明
 ・遺跡中心域を区画する溝の変遷について解明
 ・遺跡中心域西側における集落様相を一部解明
 ・青谷平野の成り立ちと、遺跡が成立した地理的背景を解明
 ・弥生時代後期後葉の青谷上寺地遺跡の景観を復原し、そのCGを作成
 ・古代山陰道と考えられる道路遺構及びそれに付随する盛土区画遺構を検出し、弥生時代のみならず古代(奈良・平安時代)研究においても重要な遺跡であることを証明

これまでの取組に対する評価

<自己分析>
 目的意識を持った詳細な発掘調査の実施により、青谷上寺地遺跡の弥生時代後期の様相が徐々に明らかとなっている。
 調査を進めるうえにあたっては、古環境解明を目的とした様々な自然科学分析(一部業者委託を含む)を導入している他、ボーリング試料等に基づく「景観復原CG」を作成、公開するなど、当時の周辺環境全体を対象とした総合的な調査として行っており、我が国の弥生時代集落研究をリードする取り組みであると自負している。
 また、弥生時代遺構の上層では古代山陰道と考えられる道路遺構を検出し、弥生時代のみならず古代(奈良・平安時代)研究においても重要な遺跡であることを明らかにすることができた。
 史跡整備の対象である、弥生時代の「交易拠点としての港湾集落」という遺跡像をさらに具体的なものとするために、今後も継続的に取り組んでいくことが必要である。

<改善点>
 史跡整備を進めるうえで解明しなければならない問題点を抽出し、その解明にむけた調査に着手する。

財政課処理欄


備品購入については、今年度の執行残を活用して前倒し執行してください。

要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 56,172 20,123 0 0 0 0 0 118 35,931
要求額 55,531 20,197 0 0 0 0 0 105 35,229

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 55,402 20,197 0 0 0 0 0 105 35,100
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0