(1)平成22年度からIJUターン就職支援を主目的とする協定を県と締結した龍谷大学との連携により実施した「関西圏人材確保モデル事業」は、関西圏の大学における鳥取県出身学生のUターン就職の調査結果(H23〜25のUターン就職率は関西圏及び龍谷大学共に伸びている)からも成果を確認でき、4年目の実施となる今年度末で一区切りとする。しかし、「理工系学部では、就職者数・就職率が低下傾向、男女別では男子学生の伸びが低い」などUターンにあたっての課題を解決するための取り組みが引き続き必要。
(2)東日本大震災以降、各企業は災害のリスク分散や電力供給の安定化などの意識が高まる中、それらの立地条件を満たす本県へ企業立地が増加(特に事務系企業)しているが、今後の事業開始に向け、中核となる多くの人材確保が必要。また、景気回復後は、都会での就職志向が強まり、県内へのUターン就職志向が弱まることが想定され、更なる大卒新卒者の人材確保強化策が必要。
(3)現在、本県と就職支援等の協定を締結している関西圏の大学は、龍谷大学のみであるが、新たな大学との就職支援の協定締結は、龍谷大学でのモデル事業の拡大や更なる連携強化のためには、大きな力となっていく。また、龍谷大学との連携事業が既に他の大学にも広がっている鳥取県企業等への視察ツアーは、事業の手法を見直す必要がある。
(1)龍谷大学との連携事業200千円(285千円)
龍谷大学理工学部学生を主体にして、Uターン就職のイメージが膨らんでいくなどの効果が見込まれる全学年間、OB、鳥取県関係者等との交流・就職事業等を行い、大学全体に効果を拡大していく。(モデル事業 → Uターン就職調査の課題解決事業)
○交流会開催 200千円(200千円)
県出身学生、OB、県内企業等との世代間交流会
(龍谷大学とっとりの集い、とっとり就職カフェ)
○生涯学習(連携講座開催 0千円(85千円)
※龍谷大学とは協定に基づいた就職支援、産官学連携の促進、
生涯学習、地域の活性化のための事業について、引き続き取
り組んでいく。
(2)新たに就職協定を締結する大学との連携事業
新たに県と就職協定を締結する関西圏の大学と、IJUターン就職の促進を図るための事業を実施する。(5大学程度)
交流会開催 500千円(100千円×5大学)
新入生入学時ガイダンス、県出身学生、OB、県内企業等との世代間交流会
(3)関西圏の複数大学との連携事業
300千円(200千円)
龍谷大学のモデル事業で実施した鳥取県企業等への視察ツアーを関西圏の複数大学と連携して、IJUターン就職の促進をより図っていく。(龍谷大学への負担金 → 委託として実施)
計 1,000千円(485千円)