現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成26年度予算 の 農林水産部の柿梨茶霜被害対策事業
平成26年度
9月補正予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業調整      支出科目  款:農林水産業費 項:農業費 目:農作物対策費
事業名:

柿梨茶霜被害対策事業

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農林水産部 生産振興課 果樹担当  

電話番号:0857-26-7414  E-mail:seisanshinkou@pref.tottori.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト(A+B) 従事人役
既査定額 0千円 0千円 0千円 0.0人
補正要求額 30,000千円 774千円 30,774千円 0.1人
30,000千円 774千円 30,774千円 0.1人

事業費

要求額:30,000千円    財源:単県   追加:30,000千円

事業内容

1 事業概要

 4月15日早朝の気温が氷点下を記録し、柿梨に約4億円の霜被害が発生、茶でも収量等が低下した。

     霜被害を受けた農家への支援や来年以降の被害対策を進めるため、来年春までの設置が必要となる防霜ファン、散水装置などの被害防止施設の整備や農業共済への加入を促進して、気象災害に強い産地づくりを行う。

2 事業内容

(1)霜被害再発防止事業
事業内容霜被害対策のため、防霜ファンやスプリンクラー散水等の施設整備に係る経費を助成
対象品目柿、梨、茶
事業主体農業者、生産組織、JA、リース業者※
補助率1/2
事業費(県費)60,000千円(30,000千円) 
算定基礎防霜ファン:40,000千円
散水施設:20,000千円
 ※農業者の負担軽減のためリース導入の事業を検討
  (農業者とリース業者の共同申請、リース業者へ補助金交付)
 
(2)【債務負担行為】果樹共済加入促進事業 
事業内容果樹共済への加入を促進するため、新規加入する農業者の掛金を助成
対象品目柿、梨
事業主体農業共済組合
補助率1/3
事業費(県費)6,840千円(2,280千円) 
算定基礎柿面積の共済加入率62%→80%:840千円
梨面積の共済加入率76%→90%:6,000千円 
その他果樹共済の加入時期が梨:来年4月、柿:来年5月のため、平成27年度に実施する債務負担行為として要求
掛金助成は平成27年度支払分1回限り
※鳥取梨・柿ぶどう等生産振興事業については、来年度から農業共済への加入を要件とすることも検討

3 被害の発生状況と近況等

(1)被害の発生状況

品目

被害内容

被害規模

被害額

備考


新梢の壊死
※実がつかない

  29.7ha

 179,590千円

7市町


花の黒変、実止まり不良

  40.7ha

 222,837千円

9市町


若葉の変色、収量低下

未確定

未確定

2市町



  70.4ha

 402,427千円

 
(2)近況
品目
近況・生育状況(平成26年8月時点)
 新しい枝が伸びて通常の樹の姿になってきたが、減収程度は不明
 小袋掛けの枚数調査では、県平均の面積当たり枚数(果実数)は前年並
 被害園では、5月収穫の一番茶の収量が減少したことに加えて、7月収穫の二番茶の芽も不揃いとなって、収量が減少
  
(3)その他の取組
品目
その他の取組

緊急防除等
 防除等が行われ、現時点では来年産の収穫量への影響は無い模様
 ※柿梨等霜害対策緊急支援事業(予備費対応)
  ・霜害により減収となった農家への防除経費の助成
  ・事業費:30,000千円(県1/3:10,000千円)

4 来年以降の霜被害対策に向けた取組

(1)被害対策の実施・充実
課題
取組状況
今後の対応
燃焼法の実施
※果樹園内で火をたく方法
6月補正予算で灯油を燃焼する缶の購入経費の助成を予算措置(※)缶を購入し各地域で配備(1月末完了予定)
防霜ファン・散水装置などの施設整備本県では近年大きな霜被害が無かったことから、霜被害対策の施設整備が遅れている今回予算要求
来年春までに工事完了
【園芸試験場】
被害対策の技術確立
燃焼法の予備試験中
試験場内には防霜ファン等が無い
防霜ファン等の整備を今回予算要求
気温が低下する12月以降に実証試験を行い、対策マニュアルを作成
※柿梨等霜被害再発防止事業(6月補正予算)
 ・灯油を燃焼するペール缶の配備に係る経費助成
 ・事業費:5,000千円(県1/2:2,500千円)

(2)農家が霜被害対策を実施するための啓発活動
課題
取組状況
今後の対応
【とっとり農業戦略課】
ハザードマップの作成
今年の柿梨の被害エリア・被害程度のマップを作成1kmメッシュ気温データの活用を検討
各果樹園での気温観測の取組を推進
【とっとり農業戦略課】
強い霜情報の発信
柿梨で大きな凍霜害が発生する−2℃以下の強い霜情報を気象台へ提案中強い霜情報の発信に向けて気象台と調整
末端農家まで情報が伝わる体制を再構築
研修会の開催、パンフレットの作成・配布6月補正予算で研修会、パンフレット作成・配布の予算措置(県費:500千円)園芸試験場の試験結果等も踏まえて、2〜3月に研修会の開催、パンフレットの配布

(3)農家の自己防衛策としての農業共済の推進
課題
取組状況
今後の対応
果樹共済の加入促進平成22年の実止まり不良年には果樹共済へ新規加入の掛金助成を実施今回予算要求
2〜3月に農業共済組合と加入推進
農家は4〜5月に果樹共済へ加入
茶の共済制度3名の茶葉生産者は共済加入を検討したいとの意向5年間の収穫量データをもとに共済組合が加入に向けた検討を継続

5 背景

 近年、温暖化の影響もあり、春先の強風、雹・アラレ、遅霜などによる被害が発生している。
 本県は、関東地方などと比べて気象災害への備えが遅れており、強風、雹・アラレの対策として、関東仕様の低コストな網掛け施設の整備を推進し始めたところである。
 遅霜による被害は、近年、発生が少ないため対策を行っていない農家も多く、今年の大被害を機に生産基盤やセーフティネット対策を強化する必要がある。





要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
既整理額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
保留要求額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
復活要求額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
追加要求額 30,000 0 0 0 0 0 0 0 30,000
保留・復活・追加 要求額 30,000 0 0 0 0 0 0 0 30,000
要求総額 30,000 0 0 0 0 0 0 0 30,000