1事業概要
本県の広域防災拠点の整備をおこなうため、拠点整備の候補地を検討した。その結果、コア拠点を中部1箇所(山陰道・羽合パーキングエリア周辺)、サブ拠点を東部(鳥取環境大学)、西部(とっとり花回廊)に1箇所ずつ設けることとした。
今回、拠点整備に係る基本計画の策定及び用地造成に係る測量、地質、宅地造成に係る設計を実施する。
2事業内容
(1)基本計画等の策定
建物の詳細設計を作成するため、広域防災拠点に整備する機能、規模、基本仕様等を具体的に設定し、拠点施設(建物)として備えるべき機能、性能を精査し、基本計画をとりまとめる
(2)用地造成に係る測量調査設計業務
・測量業務(平面図、縦横断図作成)
・用地調査業務(丈量図等作成)
・地質調査業務(ボーリング及び解析)
・用地造成に係る設計業務(仮設及び、構造計算等含む)
3経費
項目 | 内容 | 経費 |
(1)
基本計画等の策定 | 広域防災拠点に整備する機能、規模、基本仕様等、詳細設計を行う上で必要となる具体的な与条件を設定 | 12,000千円 |
(2)
用地造成に係る測量調査業務と用地造成設計業務 | 現地測量、地質調査、用地調査、設計を実施し、用地造成を発注する上で必要となる資料を作成 | 68,700千円 |
合計 | | 80,700千円 |
(注)県実施部分は標準事務費として別途計上
4現状・背景
(1)問題点
現在、鳥取県地域防災計画において、広域防災拠点の候補地 はあるが未整備の状態である。
(2)未整備の理由
既存の候補地に災害ハザード(液状化の危険性等)が存在しており、候補地の再選定が必要となった。
(3)現在の取組状況
1) 平成26年9月11日、10月3日に、各市、消防局、自衛隊、警察等の防災関係機関で検討会議を実施
2)コア拠点を中部に1箇所、サブ拠点を東部、西部に各1箇所設置することで、方針決定
3)災害ハザード、アクセス性、敷地面積等評価し、コア拠点(山陰道・羽合パーキングエリア周辺)、サブ拠点東部(鳥取環境大学)西部(とっとり花回廊)に候補地を選定
5整備の必要性
東日本大震災時、県外からの人や物資の受援体制(応援部隊の集結場所、物資集積配送拠点等の体制整備)を具体的に設定しておらず、その選定に時間を要したことや、内陸部と沿岸部を結ぶ幹線道路の寸断により、支援が困難な時期があったこと等の教訓や課題が浮き彫りになった。
岩手県遠野市が応援部隊や物資、ボランティア等の中継拠点として、また、福島空港が物資の県内外各地への広域支援・物資輸送の拠点になるなど、様々な用途で各広域防災拠点が支援活動に大きな役割を果たした。
このことから、鳥取県においても、広域防災拠点を早期に整備する必要がある。
【鳥取県広域防災拠点において、早期に整備すべき機能】
○一時集結・ベースキャンプ機能
○活動調整施設機能(情報集配、会議等)
○活動用を中心とした資機材、物資の備蓄機能
○救援物資の中継・配分機能