１ 事業概要
近年、旅行形態が団体旅行から個人旅行に変化しているため、個人旅行者に対する利便性向上及び本県旅行商品の魅力アップに繋げることを目的に、個人旅行者向けに誘客効果の高い旅行メニューとして、圏域をつないで周遊するツアーバス等を企画・運行する事業者に支援を行う。
２ 事業内容
県内に発着又は宿泊する個人旅行者に向けた主要観光地を周遊するバス等の運行及び広報活動に対し支援を行う。
【補助対象経費】運行経費から運賃収入を除いた額及び広報に必要な経費
【補助率】１／２
（１） 因幡地域周遊バスツアー「Ｇバス」運行支援
実施主体：一般財団法人 鳥取市観光コンベンション協会
| 運行日 | 平成２７年５月９日（土）〜平成２７年１１月２９日（日）の毎週土曜日及び日曜日 合計６０便 |
| 運行経路 | ア 鳥取駅発〜智頭駅発〜石谷家住宅〜昼食：（仮）旬の山菜料理〜智頭宿散策〜砂の美術館 鳥取砂丘〜鳥取駅着
イ 三朝温泉 〜はわい温泉発 〜鳥取駅発 〜 浦富海岸島めぐり遊覧船 〜昼食： 漁師丼 あら汁 〜 山陰海岸学習館 〜 砂の美術館 鳥取砂丘 〜鳥取港海鮮市場かろいち〜 鳥取駅着 〜 鳥取空港着 |
| 補助額 | ３，７２０千円 |
（２）鳥取誘客キャンペーン「鳥取らく〜だバス」運行支援
実施主体：とっとり梨の花温泉郷広域観光協議会
| 運行日 | 平成２７年４月１８日（土）〜平成２７年９月２６日（土）の毎週土曜日 合計２４便 |
| 運行経路 | 倉吉駅発 〜 三朝温泉発 〜 はわい温泉・東郷温泉発 〜 白壁土蔵群 〜 大山乳業よくばり工場見学 〜 昼食 ：琴浦町 〜 道の駅大栄 〜 白兎神社 〜 砂の美術館 〜 鳥取砂丘（砂丘会館） 〜 鳥取駅 鳥取温泉 〜 鳥取空港 〜 はわい温泉 東郷温泉 〜 三朝温泉 〜 倉吉駅 |
| 補助額 | １，１８０千円 |
３ 債務負担行為を設定する理由
平成２７年４月からの周遊バス運行開始に向け、各事業者が年末より旅行商品の広報活動を行うため、予算案議決後、旅行会社への営業活動を速やかに開始し、切れ目ない誘客活動を展開する必要がある。
【実施スケジュール】
２６年１２月：予算案議決後、旅行会社への営業及び旅行商品の
募集受付を開始
２７年 ４月：周遊バスの運行開始
６月：２７年度下半期商品造成及び営業活動開始
４ 事業の背景
〇取組状況：米子鬼太郎空港における就航路線数の増加や鳥取空港での羽田便５便化を受け、県内観光地誘客への取り組みを推進し、空港・駅等の基幹交通拠点から観光地までの二次交通について、以下のとおり支援を行っている。
【県内玄関口（米子鬼太郎空港・境港）からの二次交通】
・米子鬼太郎空港及び境港国際旅客ターミナルから鳥取駅及び倉吉駅を結ぶリムジンバスの運行
・国際クルーズ客船寄港時におけるシャトルバスの運行
【各圏域内の二次交通】
＜東部発着＞
・鳥取空港：鳥取砂丘までの乗合ジャンボタクシー（金・土・日 運行）
・鳥取駅：１０００円タクシー（外国人観光客対象に３時間まで）
ボンネットバス（鳥取砂丘経由：岩井温泉往復）
Ｇバス（中部圏域と連携：鳥取空港到着）
＜中部発着＞
・倉吉駅：らく〜だバス（皆生温泉始発：東部圏域と連携）
＜西部発着＞
・米子鬼太郎空港及び境港国際旅客ターミナル：観光タクシー（外国人観光客対象）
〇上記の県が支援を行うものの他、主要駅からのタクシープランや連絡バス等が運行されているが、魅力ある県内観光地をコースとして周遊する二次交通は充分とは言えない。
〇現行の圏域をこえて運行する周遊バスについては、一層の認知度を上げるとともに、旅行者ニーズに応え、コースの充実を図ることが必要。
〇また、次年度当初からの誘客のため、今年度中に、旅行会社における商品造成への売り込みが重要となる。
５ 事業の効果
・「Ｇバス」については、７割の乗車率を保っており、半数は主に首都圏や関西圏からの県外客である。
また、アンケート結果には、「内容が盛りりだくさんでとても満足した」「他のコースも入れてほしい」「交通の不便さをカバーするツアーだった」との声が多く、県外客に鳥取県の魅力が伝えられ、今後も県外からの誘客が期待できる。
・「らく〜だバス」については、運行回数が少ないため充分な検証ができていないが、来年度は中部圏内の観光地等を加える等、周遊コースの見直しを行うため、Gバスと同様、他県から集客増が見込まれる。