現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成26年度予算 の 生活環境部のブラウン管ファンネルガラスのリサイクル技術実証化研究事業
平成26年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:衛生費 項:公衆衛生費 目:衛生環境研究所費
事業名:

ブラウン管ファンネルガラスのリサイクル技術実証化研究事業

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生活環境部 衛生環境研究所 リサイクルチーム  

電話番号:0858-35-5416  E-mail:eiseikenkyu@pref.tottori.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
26年度当初予算要求額 6,287千円 8,513千円 14,800千円 1.1人 1.0人 0.0人
25年度当初予算額 72,826千円 15,094千円 87,920千円 1.9人 1.0人 0.0人

事業費

要求額:6,287千円  (前年度予算額 72,826千円)  財源:単県 

事業内容

1 事業の内容

 鉛を高濃度に含有する廃ブラウン管ファンネルガラスのリサイクル技術を確立するために、ファンネルガラスから鉛の揮発分離技術を、実証施設を用いて、実証化研究を行う。

     実証化研究においては、分離技術の実証と課題の抽出を行い技術完成度を高めるとともに、鉛回収物、再生ガラス材の品質の評価とリサイクル手法の確立や、経済性の分析により事業の実施性や課題についての整理、検討を続ける。
     また、実証化実験の対象を、一般廃棄物溶融施設から排出される溶融飛灰にも広げ、無害化処理の技術適用の可否を探る。
     

2 事業の必要性

○テレビの需用がブラウン管型から薄型テレビに急速に転換する中、ブラウン管ガラスカレットの需要の減少とともに、ブラウン管ガラスカレットの再資源化技術の開発が要求されている。特に、ブラウン管ガラスには鉛が含まれ、その有害性からブラウン管原料以外の他の用途へリサイクルするためには、含有する鉛を取り除く必要がある。
○一般廃棄物溶融施設から排出される溶融飛灰は、高濃度に重金属を含んでいるため、その処分をおこなうために多くの費用が発生している。
○実験室内での研究では、ブラウン管ガラスや溶融飛灰から、ほぼ100%の重金属(鉛、亜鉛、銅等)を分離する技術を確立しており、この技術を実用化するために実証化研究を進めることが必要とされる。

3 事業の効果

○大量に排出され、そのリサイクルが問題となっているブラウン管鉛ガラスについて、リサイクルを進めることができる。

○適正なリサイクル技術の確立により、不法投棄等の不適正処理の防止つながる。
○鳥取県で新規の環境産業の創出、県内の地場産業の創出につながる。
○溶融飛灰から重金属を取り除く技術を開発することで、処理費用の低減化、最終廃棄物の減容化につながり、最終処分場延命化につながる。

4 ブラウン管ファンネルガラス等のリサイクルの流れ

5 平成26年度の事業額内訳

内訳
要求額(千円)
委託料
1,836
旅費・役務費
229
消耗品費・医薬材料費
1,556
報酬・共済費
2,666
合計
6,287

6 事業期間及び経費

年度
内容
事業費
(単位:千円)
H21
(1)従来型の発泡ガラスへの機能性付与
(2)電気電子系ガラスの重金属等の成分調査
(3)重金属除去技術の予備試験 等
22,763
H22
(1)重金属(鉛)除去技術の最適化
(2)発泡ガラスの機能性付与と特性評価 等
6,164
H23
(1)液晶ガラスからの重金属(ヒ素)除去試験
(2)分相法による重金属除去技術の確立 等
5,424
H24
(1)分相法の改良技術の確立
(2)揮発分離法の開発 等
5,696
H25
(1)実証化試験の設計設置
(2)実証化試験の企画・実施
(3)経済性の評価、建築資材等の試作
72,826
H26
(1)実証化試験の企画・実施
(2)経済性の評価
6,287
H27
(1)実証化試験の企画・実施
(2)経済性の評価
6,500

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

(1)ブラウン管鉛ガラスからの鉛分離に関しては、ほぼ100%の除去率を達成。(分相法又は揮発法)

(2)今後、国内だけでなく世界的な問題となるブラウン管鉛ガラスのリサイクル技術として活用が可能である。

これまでの取組に対する評価

(1)ブラウン管ガラスの問題は我が国の大きな課題であり、社会的ニーズは極めて高い。
(2)鳥取県独自の重金属分離技術を開発し、地場産業と結びつけることで、新たな環境産業の創出と活性化が期待される。
(3)本年度までの研究により、優れた成果が得られており、実証機も設置予定である。設置した実証機を利用し、実証化研究を行うことで、技術の完成度を高め、ブラウン管ファンネルガラス等のリサイクルを進めることが期待される。




要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 72,826 36,894 0 0 0 0 0 11 35,921
要求額 6,287 0 0 0 0 0 0 11 6,276