1、背景・目的
セーリングの拠点となる施設の整備を図るとともに、国内外のトップチームの合宿を誘致し、鳥取県民がトップレベルのスポーツに触れる機会を創出し、本県アスリートの意識啓発や競技レベルの向上など、スポーツの振興を図る。
境港公共マリーナにおいては、平成26年3月にJOCセーリング強化センターに認定(リオ五輪終了まで)されたところであるが、東京五輪に向けて継続的に拠点として認定・機能していくために、施設環境の充実を図る。
2、事業の内容
1) 当面のセーリング大会に向けた施設環境改善実施
(1)セーリングの大会開催時等に競技艇の緊急時の係船や大会及び合宿参加チームが持ち込むコーチボート等の係船を行う必要があるが、既存の係留施設は既に満隻の状態であり、安全に係船できる施設がない状況。
このことから適切な係船が可能となるよう公共マリーナ内の護岸に緩衝材等を設置する。
(2)管理棟内の施設改良
・ 管理棟の食事室について、梅雨時期から初秋にかけて、日差しにより、室内温度が高い状態が続き、食中毒の恐れがあることから、これを予防するためにエアコン及びブラインドカーテンを設置する。
・ 管理棟の艇庫について、内外部の照明が暗く、艇庫内部及び周辺での作業に支障が生じているため、LEDスポットライトを新たに設置する。
・ 管理棟のトイレについて、現在、既存便器が全て和式便器の状態であり、利用者から洋式設置の要望があるため、使いやすさを考慮し、一部の和式便器を残して洋式便器に交換する。
※改善を要する事項のうち既存予算の範囲内で対応可能なものを除いた上記の4項目を今回要求する。
2) JOC強化センター継続認定に向けた施設改善検討
東京五輪に向けて継続的に拠点として認定・機能していくための施設環境の充実のために、建築から約30年を経過した現在のマリーナ施設について、今後の海外選手団等を含めたトップアスリートの受け入れに対する現施設の課題を整理し、老朽化対策と共に宿泊機能強化等の改善方法を検討する。
3、事業費
緩衝材等係留施設整備 C=10,500千円
管理棟内の施設改良 C= 4,500千円
マリーナ施設の改善検討 C= 4,000千円
合計 C=19,000千円
4、今回行う必要性
1) 当面のセーリング大会に向けた施設環境改善実施
境港公共マリーナにおいて、平成26年11月1日〜3日にかけて全国的なセーリング大会(日本レーザー大会)が開催される予定であり、JOCセーリング強化センターに認定されたことから、これまで以上に全国各地から選手等が利用する予定であり、平成26年11月1日〜3日のセーリングの大会までに施設整備を行う必要がある。
2) JOC強化センター継続認定に向けた施設改善検討
リオ五輪は平成28年夏の開催予定であることから平成27年度内を目処に施設環境の整備を行う必要がある。
このため、施設環境の整備に向けた課題の整理や改善方法の検討は平成26年度内に終える必要がある。
課題の整理や改善方法の検討には、鳥取県セーリング連盟やマリーナ指定管理者をはじめとする関係機関と調整しながら実施する必要があり、6月補正でなければ、年度内に検討を終えることは不可能である。
なお、鳥取県セーリング連盟から、JOC強化センターに向けて施設の改善要望があった。
5、工程
1) 当面のセーリング大会に向けた施設環境改善実施
7月 発注準備
8月〜10月 施設整備
11月 大会開催
2) JOC強化センター継続認定に向けた施設改善検討
平成26年度 マリーナ施設の改善検討業務
平成27年度 マリーナ施設改修工事実施
平成28年度 リオ五輪(JOC強化センター継続認定)