1 概要
山岳競技の競技力向上及び競技の普及を図るため、クライミング施設を整備する。
2 課題
・県内に国体で使用される規模の施設がなく、週末に大阪へ遠征し強化練習しているため、十分な練習時間が確保できないとともに、競技者にとって移動経費の負担が大きい。
・かつて山岳競技は、国体で相撲、水泳などと並んで多くの得点が期待できたが、近年は施設が充実している千葉県、山口県などの後塵を拝している。
・長崎国体においても、本県選手はリード競技において10mを超えたところで相次いで滑落しており、終盤の強化が課題である。
・本県は、日本代表選手2名、今年度のジュニア全国大会で10位以内に3名が入るなど優秀な選手を抱えているが、施設がなければ他県に流出する可能性がある。
・県内に山岳競技施設認定規則を満たす施設がなく公式戦を開催できない、また、県内に競技施設が不足しており競技者数を増やせないため、競技の普及が図れない。
3 事業内容
施設整備費 83,106千円
区分 | 仕様 | 金額 |
リード壁 | 高さ18m、幅8m、1基 | 58,968千円 |
ボルダリング壁 | 高さ4.5m、幅10m、1基 | 24,138千円 |
4 山岳競技施設認定規則抜粋(日本山岳協会)
<リード競技施設>
・1面が延べ長さ15m以上、高さ12m以上、幅3m以上
・ウォール面は、数2面以上
・傾斜角度は、90度以上
・屋外の場合は、雨天対策
<ボルダリング競技施設>
・高さ5m以内
・ウォール数は、1基2m以上の仕様で2基
・ウォール壁面積は、概ね60平方メートル
・ウォールパネルは、立体的な面を構成できる構造
5 スポーツ振興くじ助成制度概要
交付申請期間…事業年度の前年度の12月〜1月
申請要件…予算が計上されている又は確実に計上されること
助成対象経費上限額…30,000千円
助成率…2/3
助成上限額…20,000千円
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
県内に2箇所のクライミング施設を整備し、県山岳協会を通じて競技の普及を図った。
(県整備施設)
・県民体育館(高さ12m、幅3m)
・県立鳥取中央育英高等学校(高さ7m、幅7m)
(参考:県山岳協会整備施設)
・大山町農業者トレーニングセンター(高さ8m、幅6m)
・琴の浦高等特別支援学校(280m2)
これまでの取組に対する評価
現在のクライミング競技が導入された第57回高知国体以降、継続的に入賞しており、本県の国体競技得点に大きく寄与している。