1 事業概要
2020年東京パラリンピック開催決定を契機に障がい者スポーツへの関心がさらに高まっている。本県出身の選手が全国障害者スポーツ大会やパラリンピック、デフリンピック等で活躍する夢や目標を応援するため、よりレベルの高い選手や指導者の育成を行い、競技力の向上を図る。
2 背景・課題
○個人競技は、これまで全国障害者スポーツ大会個人競技出場選手に対する強化練習会を開催しているだけで、その他の強化策は行われていなかった。
○団体競技は、これまでチームで集まって練習するなど十分な取組が行われておらず、競技力向上が望めない状況であった。その結果、全国障害者スポーツ大会中四国ブロック予選を勝ち抜けない状況が続いている。
○選手の競技力向上に加え、各競技において強化の中心となり得る質の高い指導者を養成し、指導体制の充実を図る必要がある。
○車いす陸上など障がい者特有の競技は、県内に指導者がいないため、十分な競技力向上が望めない状況。
○県障がい者スポーツ協会の加盟競技団体は運営基盤が脆弱であるため、協会のリーダシップのもと個人・団体競技を問わず競技力向上策を効果的に実施していくために協会の体制整備が必要。
3 目標、将来展望
まずは全国大会や国際大会に出場することを目指し、競技者として全国、世界で戦える競技力と資質を養い、将来的にパラリンピックやデフリンピックに出場する選手を育成していく。
<個人競技>
まず全国障害者スポーツ大会等の国内大会で上位成績入賞や国際大会への出場を目指す。その過程で中央競技団体からの強化指定を受けるなど、パラリンピック出場の必要条件を一つ一つクリアしていく。
<団体競技>
まずこれまで突破できていない全国障害者スポーツ大会の中四国ブロック予選を勝ち抜き全国大会への出場を目指す。
4 事業内容
■国内大会や国際大会で活躍する選手の育成
区分 | 事業概要 | 予算額 |
(1)
個人競技の競技力向上 | 個人競技選手を強化指定し、合宿や県外遠征等の実施により集中的に強化を行う。
(県体育協会加盟の競技団体にも所属する指導者を担当コーチとして配置する。) | 9,329千円
(5,044千円) |
(2)
団体競技の競技力向上 | 団体競技チーム強化のため、練習会や合宿を実施する。
(知的障がい者のソフトボールとバスケットボールは、特別支援学校生徒も交えた合同練習会を開催する。) | 3,186千円
(4,421千円) |
(3)
医科学サポートの実施 【新規】 | 競技力の底上げを図るため、適切な動作指導や栄養指導など医科学面でのサポートを行う。 | 546千円
(0円) |
(4)
県立特別支援学校運動部の強化
【県教委移管】 | ジュニア選手の発掘、育成、強化のため県立特別支援学校運動部を強化指定し活動を支援する。 | 2,210千円
(2,210千円) |
■競技活動を支える体制の整備
区分 | 事業概要 | 予算額 |
(5)
指導者の指導力向上 | 指導者を県外へ派遣し優れた指導方法を学び、県内指導者の指導力向上を図る。 | 667千円
(667千円) |
(6)
実施体制の整備 | 県障がい者スポーツ協会において事業実施するため、スポーツ指導員を2名配置。 | 7,366千円
(3,736千円) |
■東京パラリンピックに向けたトレーニングセンター誘致
区分 | 事業概要 | 予算額 |
(7)
NTC競技別強化拠点の誘致活動 | 東京パラリンピックの開催に向け、NTC競技別強化拠点を本県へ誘致するための活動を行う。 | 715千円
(1,000千円) |