1 補正要求の理由
H28年度中に稼働予定の新たなバイオマスプラント(鳥取市)に向けて、更に必要となる燃料用原木の供給体制を構築するため、木質バイオマス発電所へ供給される燃料用チップの原料となる原木生産及び搬出に要する経費の一部を支援する。
2 補正要求額
要求額
1,000円/m3(補助単価)×22,000m3(材積)=22,000千円
3 事業概要
木材生産の増加に伴い発生する低質材を有効活用するため、新たに木質バイオマス発電のエネルギー利用に向けた燃料用チップの原料となる原木生産及び搬出に必要な経費の一部を支援する。
4 補助対象者
森林所有者、森林組合並びに素材生産業を営む者及びその組織する団体
5 背景
○木質バイオマス発電所(境港市)がH27年2月から稼働したことに伴い、県内の燃料用チップの生産が本格化、H27年度は22,000m3(1.65万トン)以上を目標に供給を進めているところ。
・H27計画:22,000m3/年(1.6万t/年)以上
・H28計画:30,000m3/年(2.1万t/年)以上
・H33年度(最終目標):53,000m3/年(4.0万t/年)以上
○H27年9月現在(上期)、燃料用チップはH27年度の目標数量を上回る勢いで生産されており、H27年度の目標数量は達成される見込み。
⇒ 安定的な供給体制は順調に構築されつつある
○一方で、新たに鳥取市において三洋製紙(株)がバイオマスプラント整備を進めており、H28年度以降は、更に燃料用チップの需要が見込まれることから、生産量の確保が必要となる。
・H28計画(予定):約20,000m3/年(1.5万t/年)
・H29計画(予定):約53,000m3/年(4.0万t/年)
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
○木材生産の増加に伴い発生する低質材を有効活用するために、木質バイオマス発電所の整備及び木質バイオマスのエネルギー利用に向けた取組を支援してきたところ。
○平成27年4月から境港市において木質バイオマス発電所が稼働。
○平成28年度には、鳥取市において新たにバイオマスプラントが整備される。
○県東部(若桜町、智頭町等)では、地域の森林資源を活用した熱利用の取組も進められている。
これまでの取組に対する評価
○木質バイオマス発電所の整備により、県内における低質材(C材・D材)の新たな需要が確保された。
○新たに施設整備の計画もあることから、木質バイオマス発電施設等に向けた燃料用チップの安定供給体制の構築を引き続き進めていく必要がある。