飼料米を活用した鳥取和牛ブランド向上試験

この試験は試験牛及び飼料を委託先（鳥取県畜産農業協同組合：以下鳥畜）から提供を受け実施する受託試験である。環境要因を最小限にできる場内で肥育試験を実施することにより、詳細かつ精度の高いデータ収集が可能となる。
肥育試験ではソフトグレインサイレージ（以下ＳＧＳ）を鳥取和牛に給与し、発育及び枝肉形質に与える影響を明らかにし、給与マニュアルを作成する。
　ソフトグレインサイレージ：飼料米をサイレージにしたもの

（２）ＳＧＳを肥育牛に給与すると、旨みに影響があると言われるオレイン酸が増加する傾向があるとの報告がある。
（３）ＳＧＳは、消化率が向上する可能性がある反面、消化スピードが速いことによる鼓張症等の胃腸障害の発生が懸念される。
（４）県内ではＳＧＳを本格的に給与している和牛肥育農家はなく、給与マニュアルを示す必要がある。