これまでの取組と成果
これまでの取組状況
・平成19〜21年度に実施された新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業「EOD反応を活用した花き類の効率的生産技術の開発」に参画し、この成果は農業新技術2013に選定された。このうちトルコギキョウに関する内容は、当試験場によるものである。
・その後、単県事業「EOD反応を活用した花き類の鳥取型栽培技術の確立」でストック、キク、花壇苗に対する効果と処理法を検討している。 イチゴに対しても、EOD栽培による低コスト効果を明らかにしつつあるところである。
・平成23〜24年度に実施した(財)鳥取県産業振興機構による受託事業「次世代環境産業創出プロジェクト事業」で、(株)フジ電機とLED(FR)照明器具を試作し、利用に関する検討を行ってきた。
・試作LED(FR)照明は、県内のストックやトルコギキョウの生産者を中心に、今年度だけで400灯近くの発注があり、生産者に販売された。現在専技や普及所、各農協などと協力して現地実証試験を行っている。
これまでの取組に対する評価
・これまでの試験により、全国に先駆けて、日照条件の悪い本県でもトルコギキョウ等を効率良く生産できる可能性が明らかになった。今後は、他品目への応用や現場普及に足りないを部分を早急に整理し、データを積み上げる必要がある。
・当受託事業に関連し、現在遂行している 単県事業「EOD反応を活用した花き類の鳥取型栽培技術の確立」の外部評価は、以下のとおりである。
<H25年度の外部評価(中間)の結果>
評点:12.8 判定:◎
委員の主な意見
(1)新たな知見が得られていることから、一層の研究発展を期待する。
(2)まさに、研究所でしかできない素晴らしい研究成果。今後の3年間が楽しみ。
(3)LEDの地元メーカーとの協働研究成果と課題が明確になっている。また、結果を出す目処も明確である。
(4)加温と光照射のいいとこ取りで、大きな成果を上げるところに着目したことを評価したい。
(5)大きな成果を上げつつあり、期間延長の効果があると判断する。
(6)H25年終了項目の目標に対しても、期待以上の成果が上がっており、大いに評価できる。
(7)花生産者の所得向上に効果的と考える。
・平成21年度の実用技術開発事業終了後から、専技団と連携して普及に向けた取り組みを行っているが、技術導入に踏み切れない生産者が多い。これまでの知見を基に、普及に最も効果的な技術組み立てを行う必要がある。