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平成27年度
6月補正予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:林業費 目:林業振興費
事業名:

林業創生オーストリア技術導入推進事業

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農林水産部 林政企画課 林業普及担当  

電話番号:0857-26-7683  E-mail:rinsei-kikaku@pref.tottori.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト(A+B) 従事人役
現計予算額 0千円 0千円 0千円 0.0人
補正要求額 9,820千円 1,553千円 11,373千円 0.2人
9,820千円 1,553千円 11,373千円 0.2人

事業費

要求額:9,820千円    財源:単県 

一般事業査定:一部計上   計上額:2,573千円

事業内容

1 背景


    (1) 今後さらに増大する木材需要(バイオマス、CLT※等)に応るためには、さらなるコスト低減を進め、素材生産量を増加させる必要がある。(H25 :21万m3⇒H32:38万m3目標) 
      ※板を繊維方向が直交するように積層接着した重厚なパネル

    (2) 素材生産1万m3当たり20人雇用が可能であり、山間部の雇用創出として林業の成長産業化が期待されており、林業を基軸とした地方創生を図る機運が高まってきている。

    (3) その実現へ向けて、地形が急峻で林業活動が伸び悩んでいる源流地域が、先進林業国の架線(ロープウエイ集材)等の先端技術や林業を基軸とした地域づくりを学び・導入することによって、素材生産量を飛躍的に拡大させたい。

    (4) 将来導入したいオーストリア林業の仕組み
    • 地形が急峻であるが林道を整備し、ロープウエイ集材と大型運搬車で低コスト林業を実現し、この20年間で素材生産量を大幅に拡大。
    • 林業と木材産業で就業者人口の7%を占め、山間部の貴重な就職先となっている。
    • 安価な木質バイオマスエネルギー(全エネルギーの11%)を活用した企業誘致による雇用創出を実現するなど、林業を基軸とした豊かな地域づくりを進めている。

2 目的

 本県の林業地の地方創生を林業の成長産業化によって推進するため、オーストリアの最先端林業技術、道づくり、木材加工、木質バイオマスを活用した地域づくりを学び導入したい。このため、源流町(若桜町、智頭町、三朝町、日南町)及び関係する森林組合等とオーストリアとの林業交流を支援。

3 事業内容

(1)交流団派遣・交流調査

 林業技術や地域づくりを先進林業国から導入するために効果的な相互交流の実現へ向けて、交流視察団を派遣し将来の交流の基盤を作りたい。

  • 源流4町(若桜町、智頭町、三朝町、日南町)及び関係する森林組合(八頭中央森林組合、智頭町森林組合、鳥取県中部森林組合、日南町森林組合)による視察団を派遣。 
  • 交流候補地域の自治体、林業団体等を視察調査。
  • 参加者に対し、渡航費を定額支援(10万円/人)

    (2)技術交流支援
       オーストリアの先端林業技術の導入を目的とした交流を支援する。
    • オーストリア機械メーカーの林業機械稼働現場での研修等(1ヶ月間程度の現地実習や機械導入の検討のための現地調査)を独自に実施する者に渡航費を定額支援(10万円/人)
    • 対象は、年間3,000m3以上素材を扱う森林組合・林業事業体等、及び、指導林家、青年林業士。
    • 定員10名を越えた場合は書類選考を行う。

    (3)在オーストリア竹歳誠大使講演会
       オーストリアの先進的な取り組みを広く県民へ広め、林業を基軸とした地方創生の機運を高めるため、講演会を開催する。
     <日程・場所>平成27年7月3日(金) 三朝町(予定)
     ●竹歳大使講演
       「先進林業国オーストリアの森と人々の暮らし」(仮題)
     ●知事と大使の対談(予定)
       「どげする? 森を活かした地方創生」(仮題)
  • 4 事業費

    項目
    事 業 費
    (千円)
    (1)交流団派遣・交流調査     5,162  
    (2)技術交流      1,000   
    (3)在オーストリア竹歳誠大使

       講演会

         3,658
         9,820 

    これまでの取組と成果

    これまでの取組状況

    【取り組み状況】
     先進林業国オーストリア調査・研修事業(H26〜28)により、オーストリア林業の優れた点を学んだ。
    ・平成26年度 公募により若手3名、県職員2名をオーストリアの森研研修所へ派遣し、将来を担う人材を育成した。
    ・オーストリア視察成果を県主催のオーストリア林業シンポジウム等で発表した。
     
    【達成度】
    ・鳥取県で初となる林業海外研修派遣により、林業の成長産業化した将来像を実感し、林業関係者へ先進林業国の取り組みを普及できた。
    ・一部の森林組合でオーストリアの架線系林業機械(ロープウエー林業)を導入する動きが見られる。

    これまでの取組に対する評価

    【自己分析】
    ・林業の将来像をオーストリアで実感し県内関係者へ普及できたことは、本県林業の成長産業化の機運を高める上で、重要な役割を果たせた。

    【改善点】
    ・オーストリアの先進的な林業の取り組みを全てそのまま鳥取県に導入する事はできない。
    ・鳥取県にあった形にアレンジして導入すべきであり、将来的には相互交流により互いをよく理解した上で、オーストリアから助言を得られるようにすべきである。

    財政課処理欄


     
    交流団派遣・交流調査について、委託料は共通経費部分(専用車代、アシスタント・通訳代)を計上します。また、県は共通経費部分を負担するため、交流団参加者向けの補助金は認めません。
    技術交流支援について、補助金による誘導効果に疑問があるため、計上しません。なお、調査目的の者については、既存予算(先進林業国オーストリア調査・研修事業)の運用を工夫して、対応して下さい。
    枠外標準事務費は認めません。必要額を再精査し、枠内標準事務費の中で対応してください。

    要求額の財源内訳(単位:千円)

    区分 事業費 財源内訳
    国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
    現計予算額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
    要求額 9,820 0 0 0 0 0 0 0 9,820

    財政課使用欄(単位:千円)

    区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
    計上額 2,573 0 0 0 0 0 0 0 2,573
    保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
    別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0