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平成27年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:林業費 目:林業試験場費
事業名:

燃料用木質バイオマスの水分管理技術に関する実証試験

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農林水産部 林業試験場 木材利用研究室  

電話番号:0858-85-6221  E-mail:ringyoshiken@pref.tottori.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
27年度当初予算額 870千円 3,883千円 4,753千円 0.5人 0.2人 0.0人
27年度当初予算要求額 870千円 3,883千円 4,753千円 0.5人 0.2人 0.0人
26年度当初予算額 0千円 0千円 0千円 0.0人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:870千円  (前年度予算額 0千円)  財源:単県 

一般事業査定:計上   計上額:870千円

事業内容

1事業概要

水分率が低い良質な木質バイオマス(チップ、薪)を生産するため、はい積みされた燃料用丸太の水分率管理技術に関する試験を行い、効率的な水分率低減方法について検証を行う。

2事業の目的・背景・効果

(1)背景

    ・近年、化石燃料の高騰・廃材処理・CO2対策などを背景に、県内でも木質バイオマス発電施設(境港市)やチップボイラー・薪ボイラー等の設置が進められており、今後、木質バイオマスの需要拡大が見込まれる。

    ・燃料として木質バイオマスを利用する上で、木質材料に含まれる水分率が着火性・燃焼性・発熱量に影響を与えるため、その利用促進には、燃焼に適した水分率にまで低減させる管理技術が重要となる。

    ・現状では、原木からチップ(又は薪)に至る生産工程の中で水分率の低減管理ができておらず、データもないため経験的に対応している状況にある。

    (2)目的

    ・燃料用丸太(低質材(C、D材))の効率的な水分低減技術の検証と確立により、県産の木質バイオマス燃料の品質向上と安定供給体制づくりを促進する。

    (3)効果

    ・水分率が低い良質な燃料用木質バイオマスの安定供給が可能となる。

    ・中山間地域の身近な未利用資源(C・D材)が木質バイオマス燃料として有効活用できる。

    ・高騰した輸入化石燃料から地域資源への利用が促進され、木質燃料ビジネスの育成に資することができる。

3事業内容

(1) はい積みされた燃料用丸太の水分率調査
・中間土場、チップ工場ヤードにはい積みされた燃料用丸太の水分率変動(季節別)を調査する。

・丸太直径やはい積み内の丸太位置等から、はい全体の水分量減少を予測できるようにする。

(2)燃料用丸太の水分率の効率的低減方法の検討

・はい積み丸太の間に通気空間を設ける方法によるモデル試験を行い、含水率変化を調査する。

(3)チップ化後の水分率の測定と検証

・水分率を低減した燃料用丸太で製造した木材チップの水分率を測定・検証を行う。

(4)燃料用薪の水分率の効率的低減方法の検討

・薪(薪ボイラー用等)について、切り割りの方法別に水分率(季節別)を調査する。

・ビニールハウスを利用した温室乾燥による水分率変化(季節別)を調査する。

4事業期間及び経費

区分
事業内容
事業費(千円)
全体
4,670
H27
(要求額)
はい積みされた燃料用丸太の水分率調査(現況調査)
チップ化後の水分率の測定と検証
870
H28
(予算)
はい積みされた燃料用丸太の水分率調査(水分率予測の検証)
燃料用丸太の水分率の効率的低減方法の検討
チップ化後の水分率の測定と検証
燃料用薪の水分率の効率的低減方法の検討
2,500
H29
(予算)
燃料用丸太の水分率の効率的低減方法の検討
チップ化後の水分率の測定と検証
燃料用薪の水分率の効率的低減方法の検討
まとめ
1,300

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

・近年の鳥取県内における木質バイオマス発電やチップボイラー、薪ボイラーの設置により、木質バイオマス(チップ、薪)の需要が高まり、燃料用丸太のはい積みが始まっている。
・平成26年度臨時的研究(9月末現在)の調査の結果、はい積みされた丸太の中には、水分率の経時変化においてあまり低減しないものがみられた。

これまでの取組に対する評価

・木質燃料(チップ、薪)において、水分率が高いものは燃焼効率が悪い(着火が悪い、投入量の割に得られる熱量が少ない)とされ、水分率55%以上となると燃焼しないとされる。業者は、はい積みにより燃料用丸太を保管しているが、水分率管理は行っていない状況にある。
・水分率の低い良質な木質バイオマス(チップ、薪)を生産するためには、丸太の状態で効率的に水分率を低減させる方法が必要であり、県内業者から要望が寄せられている。

財政課処理欄


要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 0 0 0 0 0 0 0 0 0
要求額 870 0 0 0 0 0 0 0 870

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 870 0 0 0 0 0 0 0 870
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0